「TOGIO」/太郎想史郎
このミス大賞作ですが、もはやミステリじゃない、ファンタジー? 圧倒的な作品だったからミステリという枠にはまらず授賞を決めた、と選考員のコメントにあったんだよね……どこが?
設定とかを考えるに、未来の日本なのだろうなあ、と思うだろう。すると、そういう目で見ると、現代社会の問題を辛辣に描いていたると捕らえられ、そう考えればこの世界自体がミステリである、という拡大解釈に至ることができる。それは素晴らしいことに気付かせてくれたとは思うが。
しかし文章は(少なくとも僕には)あまり読みやすいとは言えず、展開も突飛だったりして主張が鈍る。んー、どうなんでしょう?
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