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ジャスコ
2010年06月04日(金)

 そういえば、こないだ熊野に行ってきたわけですが、熊野や新宮、尾鷲にもジャスコってあるんですよ。まあそれなりに寂れてはいましたが。
 こういうことをいうのは何だけど、ジャスコや西友といった、全国チェーンの大型スーパーが、こういう田舎のほうまで行き渡ってちゃんと営業されていることは、とてもすごいことだと思う。
 都会にあるスーパーと比べれば絶対に利益は出ないだろうし、むしろ潰したほうがよい、という発想さえでてきそうだ。

 不採算ならカット、という発想をするのは百貨店。都会にのみ存在して、お金を使ってくれる客に対して商売をする。
 このような商売の仕方は、ものすごく理に適っている気がするけれど、すべての企業がそういうスタンスでは、日本は成り立たない。

 ジャスコのように、不採算でも、田舎でも、出店して経営を続ける、このことで助けられている市民は実はとても多いのじゃないかなあと思うわけです。もはや、公共事業なのではないかというほど。これって、百貨店が売上を伸ばすより、実は大変なことなんだと思うんです。

 どんな田舎でも一定クオリティのものがそろう、という安心感を与え、逆にいうと国民から親しみというネームバリューを売りにすることができるのだろうが、それが百貨店ほどの売上高につながるかどうかは未知数。しかし、百貨店がなくなって困る人は少なくても、ジャスコがなくなって困る人はたくさんいるのだなあ。


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