「新参者」/東野圭吾
加賀恭一郎シリーズの最新作。
赴任してきて右も左も分からない加賀が、人形町の人たちの話を聞きながら、いつのまにか核心に迫っていくという作品。東野圭吾が新しい手を使って解き放つミステリー。
章立てされた1つ1つはある人に焦点を絞り、その人物と加賀のやりとりで話が進むため、短編小説のようにも感じられるが、これらが順番に(時に順番を入れ替えて)つなげていくと、ひとつの事件を解決する道筋が現れている。 聞込みをする捜査官はまさにこういう気持ちなのかなあということを思いつつ、点と点がつながっていく展開は目を惹く。
春からテレビドラマもスタートです。ストーリーの中に大きなインパクトがあるわけではないですが、構成がおもしろく、東野圭吾作品の中でも読みやすい作品だと思うので、おすすめです。
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