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「きつねのはなし」/森見登美彦
2007年12月21日(金)

 今回はなんか不気味だったなぁ……。てなわけで、森見登美彦の「きつねのはなし」を読了。

 amazonのレビューにもあったんだけど、京都という街の怪しさ、古めかしさといった部分が伝わってくるような作品。
 京都という街は、人通りの多い通りを一歩脇道に入ると、ものすごく怪しい、どんよりした道が広がっている。入ったとたん、一気に空気が変わる。
 そんな人通りのない、暗い怪しい世界を舞台にいくつかの短編が連なる。
 これまでの能天気な馬鹿馬鹿しさとは違って、ホラーファンタジーという感じ。しかし、そこには森見登美彦独特の毒々しいユーモアが含まれている。


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