「R.P.G.」/宮部みゆき
友人に「読むなら読んでいいよ」と言われて借りていた本が2冊ありまして。借りたのは去年の9月ですが。その1冊が宮部みゆきの「R.P.G.」です。ようやく読めたので感想なんかを。
最近まで森博嗣のめちゃくちゃ長い小説を読んでいたから、300ページぐらいだと短く感じてしまう。で、内容はというとなかなかのもので面白かった。RPGっていうから、ゲームの話かと思ったけどそうじゃなくて、ネット上に存在する“疑似家族”の話。それぞれが自分の役割を演じるからRPGね。 犯人は大体予想も付いていて、それをどう追いつめるかがミソ。その追い込み方がまたRPG──というのは読んでいない人にはネタバレなりそうだけど、それほど重要じゃないから書いても大丈夫だろう。ただ、“追い込み方がRPGだった”というのがいかにもとってつけた感丸出しだった(伏線も何もなく、最後に明らかにされるだけ)のでちょっと残念。 「ブレイブ・ストーリー」よりはきちんと話が練られていてよかったのではないかと思う。
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