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「放課後」/東野圭吾
2005年08月29日(月)

※注:後で8月30日の日記を分割して29日分として書いています。(2006/12/25)

 東野圭吾にはじめて挑戦した本「放課後」を読了しました。デビュー作で、賞を取ったというから、どんな作品かと思えば学園もの。さらにトリックもそれほど複雑ではなく、今から思えば「こんな作品でよく…」と思ってしまいそうだが、これによって東野圭吾が発掘されたのかと思うと、審査員のめ目は間違っていなかったとも思える。

 学園ものとはいえ、よくあるパターンではないのは面白い。しかし、審査員の誰かが書いていた「最後のくだりは不必要」という酷評にはうなずける気もするが、反面、あれが東野圭吾的オチであることは現在なら誰もが分かることであろう。ただし、現在ではもっと伏線がきちんと張ってあるのに対し、この作品ではその伏線がないため、突拍子もない感じになっているが。


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