漂流教室 written by 楳図かずお
泣きました。 大抵の感動映画でも、涙腺がゆるむ程度なのに、 今回は普通に泣きました。 涙が流れました。
人によってそれぞれでしょうけど、 このストーリー、とっても気に入りました。 もちろん、無理矢理、こじつけ、そしてありきたりなシーンは多々あります。 しかし、それをもってなお、面白いと思わせるストーリーだったと思います。
ドラマは、女子高生やらOL層をターゲットにしてあって、 ストーリーもフジテレビドラマ風に作り上げてあると思うのですが、 漫画は、そういうねらいが無く、良いです。 グロテスクなシーンも多々あるでしょう、 今で言う「暴力シーン」「残酷なシーン」も多々あります。 しかし、これはそういうシールを貼ってでも売り出す価値のある作品だと思いました。
ところで、漫画版では小学生が主人公です。 なぜ作者は小学生にしたのか、分かりません。 「柔軟な発想をもてる」のが小学生だと考えたからでしょうか。 今となっては、小学生でもサめた小学生は多いと思う(実際私もそうでしたが)ので、小学生を主人公にもこの漫画は成り立たないのかなぁ、なんてちょっと思ったりもします。
最終的には環境問題に至りました。 荒れ狂う自然と、人間の環境破壊。 ドラマを見ていてもある程度予測可能な最終局面でしたが、 しかし、この漫画の凄いところは、 「環境問題が悪いんだ、だから環境に優しく生きていこうね」という 今では三流漫画になってしまった終わり方をしていないことです。
これ以上はネタバレの危険があるので、あまり書きませんが、 すばらしい話でした。
何度読んでも、泣けそうです。
漫画を貸してくれたI君、ありがとう。 自分で買おうと思いました。
☆★☆今日のぺけぺけ☆★☆ は今日はお休みします。(敢えて言うならば、今日の『漫画』ですが。)
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