僕が東で行き場の無い怒りをノートに書き留めている頃貴方は北で癒えぬ傷を抱えてうずくまる西で彼が空回りする思いに地団太を踏む頃南で彼女は空一面の理不尽に押し潰されようとしている僕らは時折薄暗い場所をひとりで行かねばならないだけど孤独で在る必要はどこにもない誰かが同じ思いで立ち止まった場所に誰もが寄り添って君の傍らに在る限り