この世界は無限だけど一つしかない
時間は凄い勢いで流れて 本当にこうしている僕は、今はたしてここにいるのだろうか?と一度ならずの疑問を抱える。 何が起きても朝は来るし、 何もできなくても夜になる。
眠れない僕も、肌荒れを気にする君も、壁の向こうの傍若無人も、窓の向こうの戦争も 全てはとてもとても小さな事で ここでこうしているだけで夢の中の出来事にすることが可能だ。 そして僕一人がこの世界にいなくてもこの世界はたいした問題もなく進んでいくことだろう。
僕がこの世界の夢の一員なのか この世界が僕の夢の一部なのか 胡蝶が夢か 我が夢か 僕が 我が 君が 全ては一つのものなのだろうか? 抱きしめる為の腕は持っても 抱きしめる身体は己のものしかない だから人は孤独で 途方もない夢を見るのではないだろうか
そこにいるのは 君で 貴方で 彼で 彼女で お前で そして 僕がいる ひどく幸せな夢を 僕は 君は 見続けるのだろう
昼も 夜も
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