ぴょんきち活きる、生きる道
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2001年07月23日(月) ふるさと。

この間、NHK朝のテレビ小説「ちゅらさん」の海の日特集を見ていたら、物語の中に、「自分にとっての地元の本当のよさは、そこを離れて生活してみてはじめてわかるものだ。」といったような台詞があった。
それを聞いていて、実際北国から上京してきた私は、「全くその通りだなや〜」としみじみと思った。そう、離れてみて実感する、ふるさとの良さなのだ。

私は、18歳で上京するまで、(注:神奈川だろうが埼玉だろうが、あっちにしてみたら、ほぼ首都圏全域「東京」に入ると思われるのであしからず)一度も関東に足を踏み入れたことがなかった。「都会に行ってみたい」という欲も特になかった。ただテレビで見る都会の人ゴミと電車の量にビビってただけかもしれないが・・・コホン。
でも、東京という大都会に強い憧れはあり、それは、吉幾三の「おら東京さいくだ」ばり感覚の、「東京に行ったらなんでもある!」という思い込みからであった。こっちに来てみたら、確かに物はいっぱいあふれていて、田舎に比べて交通の便もすごくよかった。テレビのチャンネルも三つも多かった。遊ぶ所も観る所もたくさんあって、上京1年目は、そりゃもう電車に乗っては、新宿、浅草、お台場やらに出かけたりしていた。でも・・・時が経つと、無いものもたくさん見えてきて、高い場所から眺めた景色は、どこまでも灰色っぽい空と建物に覆われていて、噂には聞いていたが、山は、遠く遠くにかすんで見えるくらいだった。

ふと、気づいた。「私、ないものねだりだったんだなー」って。

田舎には、緑が覆い茂った山々も、キレイな水も、美味しい空気も、渋滞知らずの道も、そしてのぉ〜んびりした雰囲気もホント当たり前に存在して、18年間、その価値についてはあんまり深く考えなかった。服屋が少ないだの、セブンイレブンがないだの、そんなことばかりに目がいって・・・
だから、こっちに来てはじめて、当たり前で冴えなかった田舎の風景が、キラキラ輝きはじめたのだった。「地元最高ー!」って具合に。ちょっとゲンキン?
でも、
都会の人にとって「ふるさと」ってものが、かけがえのないものである理由がようやくわかったような気がした。

「まぁんず、んだよね〜!」











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