新・よりぬきオゲ井さん
クズんなってGO!

2005年05月21日(土) ぶらり銀河鉄道途中下車の上田現

というわけで、カレーのついでに上田現を見て来ました。
今回のライブの会場は王子。
王子なんて行った事なかったので調べてみたら、都電が走っていることを知り、どうせならとライブの前に「都電ぶらり途中下車の旅」を敢行することに。

都電に乗るのは多分初めて。気分はもう阿藤海。心なしか何処からか滝口順平のナレーションも聞こえて来るような。
大塚から都電に乗り換え、まずは荒川遊園地へ。
休日の家族連れで賑わう、のどかな空気が流れる園内をぶらりと回って200円払ってちっちゃい観覧車に乗って、池で生まれたばかりの白鳥の赤ちゃんに萌えーとなっていたら、後から来たおっちゃんが「1、2、3、4、あれ、4羽しかいないな、死んじゃったのか?」と言うのを聞いてしまいちょっぴりブルーに。
途中のもんじゃ焼き屋さんのもんじゃはぐっと堪えて(カレーのために)、カキ氷食べたら手足が冷たくなりつつ荒川遊園地を後にし、次の下車駅は滝野川一丁目。
さて、そこに一体何があるのかと言うとこんな商店街が
こ、これは自他共に認める松モッター(もしくは松モラー)(そんな呼称はない)としては途中下車しないわけにはゆくまい。
そんな思いを胸に秘めた私を乗せ、荒川999号はまだ見ぬ商店街へひた走った…
「次はー滝野川一丁目ー、滝野川一丁目ー」(声・肝付兼太)

「なんだかずいぶんと寂しい所だねメーテル、商店街って言ってもお店がほとんどないじゃないか」(声・野沢雅子)
「そう、ここは忘れ去られた商店街、宇宙で一番寂しい商店街…」(声・池田昌子)

おもわずそんな会話も飛び出しそうになる程の静かなたたずまいの商店街であり、しかも松本キャラは入り口の案内看板と入り口のアーチにあるだけ…。
が、なんというかそこだけ時間が止まったみたいな空気が流れていて、迷い込んだみたいな感じにちょっとワクワクしました。不思議商店街。
商店街中に立ち込める焼き鳥屋の煙に酔ったのかもしれません…
たぶん、もう二度と来る事はないとおもいますが…メ〜テル〜またひとつ〜星が消え〜るよ〜

ささきいさおの声に見送られつつ王子まで戻り、いよいよ本日のメインであるところのカレー屋へ。
「メーテル、こんな所にカレー屋があるよ」
「そう、ここは宇宙一美味しいカレー屋…」(もういい)
数ある豊富なメニューの中から、検討に検討を重ね、断腸の思いで選んだメニューが「売り切れ」…
という哀しい仕打ちも乗り越え、2日ぶりに食べたカレーは幸せの味がした。
ただ、ちょっとボリューム的に物足りない感はありましたがまあ、満足。
売り切れになっていたものの他にも、気になるメニュー盛りだくさんだったので。ぜひまた来たい店であった。

腹ごなしに飛鳥山公園などを散策し、ライブ会場の北とぴあへ。
今回のライブはプラネタリウムライブなわけで、
ぶらり途中下車の旅、銀河鉄道商店街、プラネタリウム、おお?なんか微妙につながってませんか?(ませんかそうですか)
私、プラネタリウムは生まれて初めてだったのですが、好きな音楽聞きながらプラネタリウムってなかなか出来る体験ではないのでは?
まあ、ポータブルMDとか持参してセルフBGMという手もあるのかもしれませんが、生演奏はそうそうないよね。

ライブ中盤、いつの間にか照明が落ち、だんだんと見えてくる星。それが、満天の星空になった頃、「森の掟」が流れ始める。
うわーうわーうわー。イイ。これすごくイイ。毛穴がざわざわっとして心臓がドキドキした。

遊ぼう。ぼくと、遊ぼう。

現ちゃんの声が星空に広がって、吸い込まれていって。
自分の体も吸い込まれて、広がって、いつの間にか数万光年彼方の空間に漂ってる感覚。
あー、こういうの、久しぶりだ。この居ながらにして何処にでもいける感覚。
なんだかアタマがぼーっとする、と思ったら涙がぽろぽろこぼれてた。
気持ちよかった。脳汁がドバドバ出た。

いつものトークが比較的少なかった分(ホントは会場の使用時間の関係)、いつもより早めに最後の曲になってしまい、物足りないなあ、と思っていたら、2回目のアンコールもあり、結局いつもと同じくらいの曲数に。
と、ここでちょっと話は飛びますが、実は現ちゃんは先日の電車の事故でお友達を亡くされてます。
といっても、ライブ中にそういった話は一切なく、現ちゃん自身もいつものようにアホほど上機嫌なおっさんでした。
それが、アンコールの最後の最後で、「もう逢えない人に」
狙ったつもりではないのだろうけど、ヤラレタ。もうダメ。ちくしょう上田現め大好きだ。

アンコールが終ったその足で現ちゃんそのままロビーに出てきて物販&握手会開催。
私は貧乏が祟って何も買う事が出来なかったので、その様子を離れたところから見守っていたのですが、
現ちゃんが「握手でも何でもするので一言でも声かけて帰ってくれたら嬉しいです」と言っていた事もあり、
チケットの半券にサインをもらっている人などもいて、散々迷った挙句列の最後尾に並んだ瞬間、
スタッフの「時間あと3分しかありませんー」の声にアッサリ諦めて列をはずれるわし。
それでも、せめてお姿だけでも、と言う気持ちでその場に居残り、結局最後の最後にドサクサ紛れに握手してもらいました。
ライブに来てたほとんどの人と握手してたんじゃないだろうか。
あと、感心したのは、それだけ人数が居ても誰一人として携帯で写真を撮るなどと言う行為をする人が居なかった事。
こういうのはホント気持ちが良いね。

そして満ち足りた気分でエレベーターに乗り、そのままウッカリ階下のトイレに入り、握手してもらったばかりの手を泣く泣く洗った。


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