2001年12月15日(土) |
上田現 百物語〜第十三話〜 |
今日は約半年ぶりの神聖なる上田現詣での日。 今回の会場は埼玉県入間市。ドコデスカソコハ。 ヤフーで調べたらウチから片道約2時間半と出ましたヨ。ヒィ。 神(上田現)は私達の何をお試しになろうというのか? それでも選ばれし民どもはこぞって詣でる、聖なる地へと。 電車に乗っても乗ってもまだ着かないヨ。
ライブ会場になる「入間市文化創造アトリエ アミーゴ」は普通のライブハウスや会館とは趣が異なり、 少し変わった感じの雰囲気のある、昔の小学校みたいな作り。 なんつうか、宮沢賢治っぽいといえばわかりやすいか。 いかにも現ちゃんが好みそうなロケーションであります。 なるほどなるほど、 つまりそういうわけで私らはこんな遠方まではるばる来るハメになったわけですな。 このロマンチスト爺め☆
入り口入ったスペースでは「道標」さん(百物語のイメージキャラ的な中国面被ったパントマイムの人) のパフォーマンスが行われていたり、モニターが置いてあったりで 非常に気にはなったのだが、とりあえず整理番号順入場の全自由席なので座席の確保に走る。 中は学校の教室をすこし大きくした感じで押さえられた照明がほんと、夜の教室という感じ。 片隅にはストーブが置かれていたり(つうか、暖房設備それだけ)。やっぱ宮沢賢治っぽい。
ステージに向かって座った右側に「道標」さん達がいるスペースがあって、 左側は全面ガラス戸ばりになっていて外には広々とした芝生の庭が見える。 ライブが始まるまでのSEが流れる中、なにやらみんなしきりに「道標」さんの方を気にしている様子。 「道標」さんがなんかやっているのかな、と思ったけど人をかきわけてまで見に行くのは他の人にも迷惑になるかも知れないしまあいいか。 と大人しく席に座っていたらば、現ちゃんでした。アラしまった。 私はその時「何故だか懸命に何喰わぬ顔を」してしまっておりました。おまけに、 「君たちはステージがあって椅子が並べてあればそこがライブ会場だと思い込む云々」と上田現は言い、 なんか余計にくーやーしーいー。うがー。
今日のテーマは前回の「境界線」に続き「壁」だそうで、なんか語ってたけどよくわからん。 てか、今回はそんなことよりこの会場だけで現ちゃん自身満足だったのではなかろうか。 この会場自体がテーマであり演出であった気がします。 いつもよりライブ自体の構成とかはそんな綿密さはなかったようにおもった。
しかし「みつけてもらえない、みつからない少女の夢を」と歌う四十男と それをウットリ聞き入る三十路女達か・・・。 まあ、そんなこんなで歌あり楽しいおしゃべりありの楽しい時間は過ぎ行き、アンコールへ。
と、フト左側の庭をみると、そこにはいつの間にかセッティングされた楽器類とその横に立つ「道標」さんが。 おやおや?これはこれはと先程のリベンジとばかり、わらわらと庭に出てゆく私達。 待つこと数分、現ちゃん出てくるなり開口一番、 「なんで君たちは勝手に出てきてしまうんだ」 なんでも現ちゃんの中には、私達を庭へと誘導する完璧なシナリオがあったらしい。 あらま。先にゆってよ、そういうことわ。 つうか、さっきあんな挑発的なセリフ吐かれちゃアタシらだってさあ。ねえ。 やり直し、という案も一瞬出たが結局そのまま演奏へ。素直に席に戻った人達の立場は? 私も戻りかけたおかげでベストポジション失ったー。 けどやはり星空の下の上田現というシチュエーションにまんまとヤラれる私達なのね。 現ちゃんはこれがやりたくてこの会場を借りたんですって。 もう、まったくロマンチストなんだからおじいちゃんてば。 でもたしかに、夜、野外での、セットもステージもなんにもないライブっての、良い。 なんかこの寒さすらも演出と思えて心地が良い。 桜の木が3本あってこの日は黒くシルエットになっていたけど、春なら夜桜だ。 秋ならきっとあたりいちめんに虫の声がするだろうな。 ちょっと、隣のマンションの明かりが邪魔だったけど。 やっぱ上田現は良いね!やめられんね!
まあ、そんなかんじでまた再び2時間半、Kやさんのカミングアウト話を聞いたり、 ツタヤでMグっちに緊急メルうって助けを求めたりしながら帰路に。
つうか、なんでツタヤ「仁義」(竹内力主演Vシネ)の27以降置いてねんだヨ!
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