Mother (介護日記)
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このあたりの新盆は1ヶ月間なのだが、一般的には今日が『盆の入り』である。
義兄夫婦が来てくれることになっていた。
11時頃、「近所のスーパーにいるから」と電話が来て、 私が何も用意していないだろうお昼を見込んで、何か買って来てくれると言う。 情けないな、私も(笑)
仏前に供える果物もたくさんいただいた。
義兄夫婦が前回うちに来た時にはまだ四十九日前の祭壇だったので、 仏壇代わりのコーナーを見るのは、今日が初めてだった。
香炉代わりの急須と茶香炉、試験管の一輪挿し、 お猪口(ちょこ)の飯器と茶器、徳利(とっくり)の線香立て。(画像参照)
義姉には、先月末、提灯を買っていただいた時に概ね話してあったのだが、 2人とも特に形式にこだわる人ではなく、これで良いと言ってくれた。 ただ、「曼荼羅(巻物)だけはあった方が良いかも知れない」とのこだったので また考えてみようと思う。 義姉は「私も茶香炉を買おうかな?」と言っていた。
また、玄関の水棚と、買っていただいた提灯も見てもらった。 義姉にかかってきた叔母からの電話では、 『葬儀屋に言われるまま、すべてをしなくても良いのでは』とのことだったらしい。 私自身も“できる範囲”で良いと思っている。
朝はご飯を炊かないので、お水とお茶と花瓶の水を交換して、お線香を上げて出勤。
夕方は、玄関外の提灯にろうそくを灯すのだが、普通のろうそくではなく、 セーフティーキャンドルという、アルミカップに入ったものに替えて使っている。 これだと倒れる心配がないし、4時間使える。
夜、ご飯を炊いたら最初によそって水棚と仏壇にあげる。 主食がご飯じゃない時には、焼きそばやうどんが乗っていたりする。 おかずも野菜が良いらしいが、たまに肉や魚もあげている。
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今日の地元紙に近所のおじいさんの訃報が載っていた。 今夜がお通夜だった。
私はかつて、子供を通してそこのお嫁さんと親しくしていた。
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母の葬儀は、GWの初日と言うこともあって新聞広告を出さなかった(出せなかった)が、 そのために「知らなかった」と会葬に来なかった(来れなかった)一部の人と 後に行き会った時に気まずい思いをしてしまった。 後から慌てて自宅に駆けつけてくれた人もあったし、 失礼な言い方かも知れないが、このようなご時世であるから、 『新聞に出なかったから知らなかった』で済ませたいだろう人もいるだろう。 葬儀は自分から連絡しにくいこと故、紙上での連絡は気がラクである。
そんなこともあったので私は、近隣や付き合いの程度を考慮して、 母の時に来なかった人であっても行くべきだと考えていたところだった。
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母と同じ斎場での通夜に私は緊張したが、 住職のお経を読む声があまりにも明るくかわいかった(としか表現しようがない)ので、 フラッシュバックもなく、記帳と焼香を済ますことができた。
うちがお世話になったご住職のお経の声は、とても低く厳かだったので、 あまりのギャップに不謹慎ながら驚いてしまった。
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