Mother (介護日記)
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2003年03月25日(火) 入院2日目 ( 昨日の「終末医療についての意志決定」 )

日記が長くなったので、昨日の日記(入院1日目)の続きをここに書きます。


レフティーの出勤に合わせて、乗せて行ってもらった。

窓口での予約外の受付を済ませてから内科に行くと、母の咳き込む声に
「あら、今日はどうしたの?」と顔見知りの看護婦が見に来てくれたので症状を説明すると
「横になった方がいいわね」と、すぐに内科処置室の担架に移された。

酸素ボンベから病院の中央酸素に切り替え(病院の酸素の方が濃度が高い)、
熱を計り、心電図・心拍・脈拍・最高血圧・最低血圧の記録を取り始めた。

その後、血液検査・腹部MRI・心電図・レントゲンの結果を総合して、
1,2週間の入院。仕度は一応して来た。

ウイルス感染の疑いがあるので、
3〜4日、ステロイドパルス療法(ステロイドの大量投与)をやってみるが、
それが効かないようであれば、他に打つ手はないので、命にかかわることも考えられるとのこと。


絹江はガングリオンで整形にかかった。

私は鼻水が止まらず頭が痛いので、花粉症の治療のために耳鼻科で看てもらったが、
風邪だと言われて薬をもらった。

病室が決まって落ち着いたのは、1時を過ぎていた。
母の食べ残した病院食を、私がほとんど食べてしまった(笑)

いつもなら、そのまま付いていてあげるのだけど、
私は徹夜と微熱気味で具合悪く、すぐにも寝なくてはと、今日は早々に戻って来た。



コンビニに寄り道して買って来た甘い物を一気に食べてから、
爆睡する予定で絹江のベッドに入ったら、
30分もしないうちに電話が鳴って、絹江が受話器を持って来た。

病院の看護婦からで、医師から話しがあるので、できるだけ早く来てくれとのこと。

さすがの私も、「具合が悪くて今横になっているので、夕方でもいいですか?」と聞いた。

医師は5時半までいるができれば早くに来て欲しいと言われて、
結局、その後なんとか45分を確保して、3時に絹江に起こしてもらった。

だるい体を引きずって、タクシーを呼び、途中で肌着を買ってから病院へ。

ナースステーションに呼ばれて行くと、外来の医師とはまた別のN医師が淡々と話し始めた。

今までの局所的なBOOPとは違って今回は「間質性肺炎の急性増悪」との診断。

さらに「縦隔洞気腫(肺から漏れた空気が心臓の周りに溜まる)」を起こしている。

「元々、肺が悪いが、レントゲンを見ると今は全体に白くなっていて、良くない。

 ステロイドを使ってみて効かないようであれば、他にやりようもなく、
 延命をしても、生きている時間が長くなるだけで本人は苦しいだけ。

 1日2万円という薬もあるが、2週間で28万円。
 しかも、辞めてしまえばまた急激に悪くなる・・・
 と言うわけで、延命治療はしないということで良いでしょうか。」

もちろん、無用な延命治療など母も望んではいない。
来る時が来た、と言う感じ。

緊急時の連絡先も聞かれた。

医師が去った後、看護婦から声を掛けられると涙があふれて来た。
花粉症だか風邪だか寝不足だかわからないけど、それで良かったと思った。
鼻の赤いのも目の赤いのも、それでごまかせた。

母は、私が徹夜したことを不憫に思って、
「早くうちに帰って寝た方が良いよ」と気遣った。

心拍89、酸素濃度87、脈拍96。最低血圧29、最高血圧36。
血圧29?(@_@;)
酸素は、鼻カニューラからマスクに代わったが、それでも87。
点滴に心電図に導尿もして、たくさんの管がつながった。
こういうのを「スパゲティー」と呼ぶらしい。



義兄と叔母にだけは、連絡をしておいた。

緊急時の連絡先を確認された。
夜も、子機を枕元に置いておかねばなるまい。


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