Mother (介護日記)
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2002年12月13日(金) |
母方の従兄弟の訪問 1 |
先日、普通の日記の方に書いたが、 突然に降って沸いた遠縁の遺産相続の件で、従兄弟から電話があった。
そのついでに思い切って、母の病状について初めて話をしたので、 書類引渡し方々、母の様子を見に来てくれることになった。
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従兄弟の父親と私の母は実の兄妹ではあるが、 従兄弟の父親は、生まれてじきに養子に出されており、母はそのことを知らなかった。
母は10代の間に、両親や他の兄弟たち合わせて5人がみな病気で亡くなり、 家も失って天涯孤独になってしまったと思ったところへ、他人から聞かされたのだと言う。
一緒に育っていないので、それなりの遠慮があるのだが、 母にとっては唯一の実兄であり、支えになってくれていたはずである。
養母は優しい人で、母のこともいろいろ面倒を見てくれたようだ。
やがて叔父が結婚をし、4人の子供ができ、養母が亡くなってしまうと、 母としては次第に遠慮がちになっていく。
母は街を離れて、35歳で結婚した。 (自分にも家庭が欲しかったのだと思う)
その後は、年に一度、お墓参りをしながら叔父宅に出入りしていたようだったが、 その叔父も15年前に亡くなってしまってからは、 母にとってはその家族との付き合いは一層疎遠になって行った。
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私も、従兄弟とは言っても、そう言う事情もあって、 母の病気について報告すべきかどうか、悩んでいたところだったが、 ちょうど良い機会になった。
従兄弟がうちに来るのは初めてのことである。
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