2024年10月16日(水):退院日 |
母は、3週間の入院の末、歩けないのに退院しろと言われてしまった。 三次救急なので、病床を空けたいのだと思われる。 そこで、ホスピスか自宅かを選択させられることになった。 死ぬ気がない母だったが、いよいよ余命が残っていないことを実感したらしい。 自宅がいいと、弟に伝えた。 弟は、それを叶えてあげることにした。 退院と同時に、在宅医療が始まる。
酸素ボンベが必要な状態になってしまった母と、一緒に介護タクシーに乗った。 道中、いろんな話をした。 電気もガスも止まっている駅前ビルに一人だけ入居者が残っているから駅前の再開発が進まないこととか、帰ったらお風呂に入りたいとか、髪が切りたいとか、猫を病院に連れて行ってほしいとか、そういうな何気ないこと。 母と長くおしゃべりしたのは久しぶりだった。
自宅に着き、母を介護ベッドへ移し、酸素ボンベから酸素濃縮装置にチューブを繋ぎかえた。 午後からは訪問看護サービスの方や、在宅医療サービスの医師がやってきた。 自宅に戻った母は、とても嬉しそうだった。 「やっぱ家がええわ」 なんとか自力でつかまり立ちできてるから、元気を取り戻して歩行の練習できたらいいなって思った。 ゆるやかに、介護初日が終わった。 |
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