2019年05月01日(水):甘納豆 |
…母についての記憶は曖昧になってしまっているから、どこから書き始めればいいかわからないけれど。 思い出せる範囲で、書いていこうと思う。
この年は、弟の子供が生まれた年だった。 母も古希を迎え、ドタちゃんの時よりも孫の面倒を見るのがしんどいという。 「あー、疲れた」母は腰掛けると饅頭を手にし、頬張った。 …母が好きだったのは醤油味や辛子味のあられだったが、いつの間にか甘いものを食べるようになっていた。 お土産にお菓子を買ってきても誰も食べないので、長年甘くないお土産や緑茶を探して買うようにしていた。 しかし、母は最近、甘納豆やあんぱんが好きでよく食べるのだという。 いつの間に甘いものが好きになったんだろう?
今思えば、この時から既に、母親の体調は悪化していたのだと思う。
|
|