| 2006年06月11日(日):たくさんはなした。 |
彼は、先日逢ったときのことを「ハチ公前で結構待った後飯食いに言って、途中で泣かれて、手つないで帰った」としか記憶していなかった。
「自分の発言をすべて把握できるようなキャパをもちあわせてないし、そんなことを要求されても困る。 覚えてないから弁明も肯定もできん。 酒無くてもそんなもんよ」
彼の記憶力の低さは相当なものみたいだ。 これじゃ嘘つきになってしまうのも仕方がない。 だから、不満があったら言ってくれと、彼は言ってたのかもしれない。
どうしても整理がつかないことをいろいろ聞いた。
「そんな終わったifを聞いて何が楽しいの? あそこで聞かなければ良かったっていまさら思っても何も変わらないし後悔が募るだけなんじゃないか? お前の問いは自分にとってつらい言葉を言わせようとしてるだけだよ。 何にもプラスにならない問いかけばかりだ。 覚えていようが覚えていまいが、それは俺の中だけで処理される事柄であって、お前にそれを言って何になる? 本人に確認を取って初めて意味を持つことなの?」
だって、コーヒーがそう思い込んでたら単なる妄想じゃない……。
「自己満足を押し付けられても困る」
しょんもり。
「なんで冷めたのかはちっちゃな不満の積み重ねなんじゃないかな。 自分から別れると言わなかったのはまだ続けたいと願う気持ちの表れ。 友達としか思えないのが理解できないなんて事は無いだろう」
実はわからない。
「嫌いになる直前って無いの?」
コーヒーの好きが終わるときは、嫌うか嫌われるしかない。
「それは、お前の選択肢がそれだけしかないだけ。 俺は友達でいるっていう選択肢を持っていた。 それだけのこと」
難しい。 好きが全部嫌いに置き換わるから、どっちかしかない。 違和感を感じていても、ギリギリまで相手を信じているから、好きという気持ちが高いレベルで持続する。 好きという気持ちが薄れたその先を、まったく知らない。
「じゃ、知ろう。 経験だ」
でもやっぱり、なぜ好きが嫌いじゃなくて友達に巻き戻るのかがわからない。 彼女としてはやっていけないけど、友達としてならOKとか、ありえるの? 相手が嫌いになるとか、他に好きな人ができるとか、もっと楽しいことがあるとかじゃないと、好きって気持ちはなくならないんじゃないだろうか。
「双子の犬がいるとしよう。 見た目に差異はないし、 どっちも同じだけ賢いし、 どっちの犬もとっても魅力的で、 どっちも同じようになついてくれる。 でもお前は片方の犬にしか興味を示さない。 俺はどっちの犬も同じに見えるから平等に扱ってあげる。 コーヒーが俺に対して持っている具体的な好きが俺から無くなったら、俺とお前の友達って一緒じゃないか? 俺が彼氏である必要性ってある?」
彼にとって特別ななにかがなくなって、コーヒーは他の友達とおなじになってしまった。 だから彼女じゃなくなってしまった。 コーヒーって、そんなに平凡で特徴がないのかなぁ……。 彼にとっての特別ってなんだろう。
「そりゃあるだろうけど、具体例を挙げる気は無い」
まあもう終わったことだから、いまさら頑張ってもどうしようもないよね……。 彼は諦めるなとは言ってたけど、復縁のチャンスが来るのを期待するのはやめたほうがいいんだよ、やっぱり……。 たぶん今日ぶつぶつ言ってることで、また嫌われたと思うし……。
トモダチ。 ケンカしてもなお今も話し合える元ギルマスのときとは状況が違うから、にわかに理解できない。 だって、元ギルマスとはつきあってないし。 元ギルマスが自殺しそうなくらい苦労してたのも、自分を変えるために必死だったのも、コーヒーはちゃんと知ってるから、解り合えてるんだと思うの。 たとえコーヒーの好きがなくなったとしても、コーヒーは彼のことを一生続く友達と思えるようになるんだろうか? コーヒーにとって一生続くお友達って、本当に困ったときはお互いに助け合える存在。 彼は、どうなんだろうか?
「今こうやって話をしてるのもサービスのうちだと思う。 お前以外なら絶対途中で無視リストに送ってる」
そこまで話すと彼は寝てしまったので、それ以上聞けなかった。 |
|