| 2006年05月27日(土):一晩明けて |
昨日は出張を終えて帰ろうとしてる彼を、駄々こねて引き止めて。 さらに、ひどいよ、ずっと一緒にいたいよってわんわん泣いた。 彼をいっぱい困らせた。 それなのに、彼は僕にやさしくしてくれた。 「俺、自分でもなにやってんねやろなと思ってるわぁ」 そう言いつつも、手をつないでくれた。 出張で疲れた細い身体で、自転車二人乗りもしてくれた。 彼の腰につかまると、コーヒーの部屋に彼が長く滞在していた10月の頃を思い出した。 「そんに泣かんと、笑いぃよ」 まるでラフメイカーみたいに、泣いてるコーヒーを鏡の前に立たせると 「ほら、こんな顔嫌やろ?」 鏡の中のコーヒーは、涙でぐしゃぐしゃになってとても不細工だった。 「俺がそうせぇって言うたんやから、俺には見る義務があるわな」 と、彼に言われたとおり3月からほぼ毎日掃除して、昔よりずっと片付いてるコーヒーの部屋を見てくれた。 「前よりずっと綺麗になってるよ」と褒めてくれた。 もう彼氏彼女の仲じゃなくなっちゃったのに、彼はコーヒーの部屋に泊まっていってくれた。 しかも、以前のようにお風呂で一緒にはしゃいでくれたり、一晩中コーヒーを抱っこしたり腕枕したりしてくれた。 それらはすべて酔っ払いの気まぐれだったかもしれない。 けれどそのおかげか、一晩明けてから、少し落ち着けた風味。
一晩明けてしばらく考えて。 彼の言ってることが、なんとなくだけど、わかった気がした。 彼と一緒に過ごす時間はとても楽しい、もっとずっと一緒にいたい。 でも、ふたりの未来のビジョンが、見えてこない。 このふたりでなければならない理由が、見当たらない。 そんな感じが、ほんの少し、僅かに、微かに、なんとなく、感じられた。
付き合い始めた頃、コーヒーも彼も失職状態だったけれど。 その後彼は前から就きたかった仕事にようやく就いた。 仕事を始めてまだ半年、「今はお仕事で必死」って言ってた。 今までロクに取れなかった休日が土日祝になり、友達と余裕を持って休日を過ごせるようになって、オフタイムも満喫できてる。 それまでよりもずっと充実した毎日を送っているのだろう。 付き合い始めた頃とは、もう状況が違ってる。 別に、コーヒーがいなくても、彼の毎日は回っていく。 そこに、コーヒーが、いないだけだ。 コーヒーが「必須」じゃないって、きっとそういうことなんだ。
コーヒーは、彼に依存しすぎてたんだなって、気付いた。 だから彼と少しでも一緒にすごしたい、楽しみを共有していきたいとかってところに、固執しすぎてたんだなって。 「友達に戻ろう」と言われたことで、確かにこころは寂しくなった。 思い出すと辛くて悲しくて、この数日は夜に泣いたりもした。 けれどいま、このことに気づけて、肩の荷がおりたような、とても不思議な感覚だったりする。 もう、彼女という肩書きはないけれど。 これからは気負わない自分になっていけそうな気がしてる。 身軽になって、より自然でありのままの自分になっていけるかもしれない。 もう少し頑張れば、彼のいない独りで過ごす毎日も平気になれそう。 これからも過去を思い出して寂しくなって泣くことはあると思う。 でも、前ほど後ろを振り返ったり、そこで立ち止まったり後ずさりしたりは、減っていくんじゃないかって気がしたんだ。 彼のことを忘れる必要なんてないんだ。 この涙も、きっと次へつながる。 強がりとかそんなのじゃなくて、ホントにそう思えるのが、自分でも不思議。
彼のおかげで、またひとつ勉強できた。 この二日間で、また少し成長できた気がする。 彼には感謝感謝の連続だね。 なのに、彼になんのお返しもできてない自分が恥ずかしい。 できることなら、いつかなにかのかたちで返したい。 コーヒーはもっと成長できるように、努力するよ。
もう、コーヒーは、あまり大阪に行くことはなくなっちゃうかもしれないね。 ほとんど顔を合わせる機会なんてなくなっちゃうや。 せいぜいオフ会くらいかな? ちょっぴり寂しくなっちゃうね。 「俺は、また東京へはちょくちょく出張で来るしな」 うん。 また機会があったら遊ぼうね。 逢って顔を見て話せてよかったなって思ってる。 どんな顔で友達に戻ろうって言われたのかわかんなくて、実は不安と悲しみでいっぱいだったのが、怒ったり嫌そうにしてないとわかって、ちょっとした安心に変わったもの。 完全に嫌われたわけじゃないとわかって、コーヒーはちょっと救われた気分だったよ。 帰り際にキスまでもらっちゃったね。 わがままいっぱい叶えてもらっちゃって、ホントごめん。 貴重な時間をありがとう。
いい人に出逢えたなって思う。 気のせいじゃなかった。 |
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