| 2006年05月26日(金):トモダチ |
午後から渋谷にいると日記にあったので、しばらくたってもう一度日記を覗いてみた。 もう帰る、とあるので、急いで電話した。 コーヒーの定時まであと2時間近くあるけれど、無理を言って頼み込んで待ってもらった。 定時と同時に全力で渋谷に向かった。 ハチ公前で見たスーツ姿の彼は、なんとなく新鮮だった。
「俺はお前のことが嫌いなわけじゃない。 なんとも思っていなかったら、今日こうして話もしてないと思うから。 お前と一緒に過ごしてる時は、すごく楽しいよ。 でもそれは、友達と遊んでて楽しいってレベルと変わらないんだ。 結局、俺にとってお前は『必須』じゃないなって。 どうしてそうなってしまったのかは、俺にもわからなくて。 いままで俺もなんとかしようと頑張ってた、それがこのところの倦怠期だったんだと思う。 単純に、俺の気持ちの問題。 お前にはすごく酷いこと言ってて申し訳ないなと思う」
ああ、悲しいな。 どれほどコーヒーが彼を大事に想っていても、彼には届かないんだ。 コーヒーは、彼のお友達でしかなくて。 彼の大切な人ではなくて。 彼と結婚もできないし、彼の子供のお母さんにもなれないんだなって。
「お前とは、一生通して付き合える大事な友達でいられたらなって思う。 これってすごい難しいことだよ。 友達は、恋人よりも疎遠になりやすいからな。 いまはまだ日が浅いから、そう考えるのは難しいだろうけどな」
お友達。 なんて難しい響きなんだろう。 彼に新しい彼女ができちゃったら、きっともう逢ってくれることもないんだね。
「彼女ができるまでは、今までのようにお前にいろいろサービスするよ。 申し訳ないからな」
お情けで付き合ってもらっちゃってるみたいで、悲しいなあ。
「まだ諦めたらあかんよ。 ひょっとすると、またもう一度俺の彼女として付き合えるかもしれない。 俺の友達も10年以上付き合ってるヤツがいるけど、そいつらも離れてた時期はあったらしいからな。 この先、そういうチャンスもあるかもしれない。 でも、他のチャンスも見逃さないように」
恋愛は、せーのでどっちもが同時に好きになることなんてほとんどないと思う。 先に火がついたのは彼。 先に消えてしまったのも彼。 コーヒーの胸にだけ、燻り続けてる。
悲しい。 彼の大事なひとになれないのが、ただひたすら悲しい。 |
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