| 2005年12月22日(木):プレゼントの意味 |
昨日、お友達とお洋服を見ていたら、とっても素敵なお洋服があった。 そのとき、コーヒーは思った。 『彼はなんかネタ的なアイテムをコーヒーにプレゼントするとか言ってたけど、どうせならこのお洋服の方がいいのになぁ』 コーヒーは、要らないものをプレゼントしたくないし、されたくない人だから。 大事なプレゼントは、買う前にちゃんとなにがほしいのか相手に聞いてからしか買わないし、なんでもいいという人とは、一緒に買いに行くようにしてたから。
プレゼントについてごねたら、彼は「実は内緒だったんだけど、コーヒーへのプレゼントは、ちゃんと別に用意してあるんだよ」と言った。 買ってある? ろくに好みも訊かずに? コーヒーは、彼がコーヒーの好みをちゃんとわかっているかが疑問に思った。 だから『要らないものをプレゼントされても困るけど、大丈夫なのか』と言った。 すると、彼が大変に怒ってしまった。 コーヒーには、理由がわからなかった。 とある友達のように、要らないものをもらっても笑顔でありがとうと言う友達を見ていて、そんな嘘をつくようなことはできないなと思っていたからそう言ったのだけれど。 なぜ怒られているのかわからず途方にくれるコーヒーに、彼は「プレゼントは、ただ相手がほしいものをあげればいいってもんじゃないんだぞ?」と言った。 プレゼントは、お祝いの気持ちをかたちにしたもの。 だから、贈る人の気持ちが込められている。 プレゼントを要らないということは、その人の気持ちも要らないということだと。 たとえそれが要らないものであったとしても、相手の気持ちを傷つけないために、間違っても要らないと言ってはいけないと、彼は言った。
プレゼントの意味を、コーヒーはこの年齢になるまで知らなかった。 というのも、コーヒーは、恋人からプレゼントをもらったことがあまりないからだった。 コーヒーパパやコーヒーママは、プレゼントをくれることはほとんどなかった。 クラスメイトと形式的なプレゼントのやり取りがあったけれど、上記の通り一緒に買いに行くから、要らないものをあげたりもらったりはしなかった。 恋人とのクリスマスや誕生日は、大抵ケーキを食べて終わってた……。 この年齢になって、やっと本当の意味を教わった。 「お前は本当に知らないことが多すぎる。 まわりの人に恵まれていなかったんだな」と、彼は言った。
それだけじゃないと思う。 コーヒーは、まだ彼のことをあまり信用していないから、こういうことが起こったんだと思う。 「もうちょっと俺のことを信用してほしい」と、彼は寂しそうに言った。 秘密のプレゼントをいつ渡そうかとか、彼は一生懸命考えていてくれたそうだ。 でも普段から彼のいい加減さばかりを見せられて辟易していたコーヒーは、そんな彼の気持ちを察することすらできなかった。 こういうときどうしていいかわからないほど、コーヒーは世間知らずだけれど。 コーヒーは、彼の気持ちを大変に害してしまったことに「ごめんね」と、大切なことを教えてもらったお礼に「ありがとう」を、こころからの気持ちとして彼に伝えた。 |
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