ヤグネットの毎日
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2003年04月18日(金) 横井久美子さんのCD

 無性に音楽が聞きたかった。悲しみと不安が心のホールを螺旋状にかけめぐるときがある。クラッシックもいいけれど、心から泣ける音楽が聴きたかった。僕の場合、それは、まちがいなく「フォークソング」である。音楽センターの時田さんから、「横井久美子35周年記念アルバム」をすすめられていた。(実は、まだ代金を支払ってなかった。。。汗;)
6枚セットのすごいボリューム。横井久美子さんは、1969年にソロデビュー。
以下、ジャケットからの抜粋だ。

 国内をはじめ、ベトナム、南アフリカ、ニカラグア、アイルランド等訪問し、世界各地の歌を日本に紹介してきた。ホールコンサートのみならず、「薬害、公害、差別」などの現場にでかけ、音楽家として「歌を必要とする人のもとに歌を届ける」活動を展開し、すでに100万人近い人々の前で歌い続けてきた。…1998年、文化庁芸術家在外研修員として、アイルランドのリマリック大学に留学。以後、毎年夏、アイルランドにてコンサート。

 1枚目から順に聴きはじめる。いきなり「戦車は動けない」。1973年12月14日、ベトナム・ハノイのホン・ハ−劇場。すごい臨場感だ。この「戦車は動けない」は、ベトナムに送るM48戦車の前に市民が座り込み、戦車を阻止したときを歌った曲で、日本とベトナムの連帯を示す歌として歓迎された、そうだ。
 横井さんは、アルバムの挨拶でこう述べている。

私の伝えたかった想いは、一つです。私が伝えたかったのは、ただ私が感じたこの世の痛み、悲しみ、怒り、喜びでした。それがたとえ世界の街角の、日本の片隅の、見過ごされてしまうような小さなドラマでも、それが、時代の風に向かって、ひたむきに、けなげに生きた人間の証であれば、私は歌わずにはいらせませんでした。

 生きることと歌うことが、一つになっていく。それが、横井久美子さんの音楽人生なのかな、などと偉そうなことを考えた。では、僕にとって、「生きることは、○○○○こと。」こう言えるものは、何だろう。。。一つの人生の区切りに、考え続ける自分がいる。今日も、明日も横井久美子さんの世界でそのことを考えつづけたい。


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