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2003年03月01日(土) しばらく鰤


過去に隠してまで書くほどのものなのか。
でも書きたい。
書き留めておきたいので書いておく。
他に書いておける場所もないし。
見つかってしまったらそのときはそのときだ。
文句でも別れでもなんでも受け付けます。


今日、10年ぶりに先生と会った。
ごはん食べて、ホテルのラウンジでお茶して、帰った。
予定してた店にも誘えず、結局全部任せた。

相変わらずでかくて、飄々としていて、やさしくて、面白かった。
なんていうか、想像してた通りの相変わらずさ。
私を見て「全然違うがな、誰かと思った」って言ってた。
あの眉毛を目印に探してたのにーって。ムカつくことをさ。
なんかもうそんな所まで相変わらず。
何故私に会ってくれる気になったかはわかんない。
私も何故会う気になったかはわかんない。
とにかく嬉しかった。楽しかった。切なかった。泣きたくなった。
それは先生が既婚だったから?
私のことを嫁に話した上で会いに来たから?
つまりは先生に後ろめたさなんてまるでなかったから?
あの頃付き合ってた人と穏便に2年後結婚してたから?
しかも仲睦まじい様子をたっぷり聞かされたから?
先生の左手の指輪が?
わかんない。わからないけど。
とにかく切ない。
色んなところが痛い。
ハゲそう。ハゲたかも。
傘に入れてくれたときとか、頭を叩かれた時とか、もう張り裂けそうだった。
もう抱きつきたいって何度も思った。
婚約おめでとうって何度も言われたけど、言われる度に痛くて痛くて。
気持ちが10年前に戻ってるだけかもしれないけど、そう思ったのは事実。
どうしたらいいのかわからんよ。
私はどうしたいんだろう。
どうなってもいいのかもしれん。わからん。

だって会ってる間中、泣きたくてたまんなかった。
懐かしさと嬉しさと。こんな簡単なことだったのかってことと。
泣きついたらあの時みたいに慰めてくれるかなとか、
そういうのを期待してたのか自分。
浅ましい。苦しい。バカみたい。
あの時改札に入らず、戻って泣きついてやったらどうしたかな。
先生を困らせたくないから辞めたけど。
でも、そうしてもきっと、おいおいって笑って受け入れてくれたと思う。
そういうひとだ。あの人。
そういう優しさが私を付け上がらせて、思い込ませて、
何年も何年も思い続けさせられたってわかってるのかな。

今後は教え子として、友達にしてくれるみたいなこと言ってた。
携帯番号も聞いたし、学校に遊びにおいでとかって言ってた。
いつでも連絡しておいで、とかさ。
許可してくれたんだから私は遠慮しない。
だって人として先生が好きだから。
友達になりたいし、先生みたいなダメな大人になりたい。
てっちゃんだろうが、見た目がアレだろうが、どうでもいい。
私紛れもなくあの人の影響を受けてここまで来たんだ。確信した。

不倫を迫るつもりもないし、私も浮気をするつもりもない。
友達にしてもらえたら、それでいい。
…こういう風に考えること自体、もうダメなのかな。私。

結局のところ、どうしたらいいのかわかんなくなった。
こんな混乱するとは思わなかったんだよ、私も。
どうしよう。
気持ちに決着をつけにいったはずなのに。
どうしてこんなに混乱するのか?
…決着つけきれてないからかな。
今度会ったら、ずっと好きだったって言えばいいのかな。
それで謝らせられれば、もしかしたら納得するかな。


ねぇ、友達に昔好きだった人がいたってかまわないよね?
…誰に許しを乞う必要があるんだかね。もう。
でも、私の恩師なんだよ。
例え勉強ちっとも教えてくれなくて、喋ってばっかりで、
彼女がいるのに教え子の体に興味を持っちゃうような人でも。
自他共に認める悪い先生でも。
引きこもりだった私の唯一の楽しみが、先生の授業だった。
あの時だけ本当にホッとできた。
それに、私が初めて精神的に限界を迎えた時、ダメ元で助けを求めたら
慰めて、でも叱ってくれたんだよ。
あの時やたらに泣き喚く私を、一晩中抱きしめててくれたからこそ、
私は今生きていられると思ってる。

だから恩師だ。
人として先生が好きだし、感謝してる。
この好きがあの頃の好きに戻らないよう、
気持ちをコントロールするしかないと思う。

考えすぎなのかな。


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