| 2009年09月24日(木) |
BLCD「NOW HERE」感想 |
「NOW HERE」 原作/木原音瀬 制作/インターコミュニケーションズ
福山智:鳥海浩輔 仁賀奈正敏:飛田展男 レヴィ:三宅健太 一ノ瀬隆:立花慎之介 他
結論から言うと、面白かったです。 私は。 泣けました。 私は。
しかし、読む人を選ぶ木原作品の中でも相当にハードルの高い方である本作は、BLCDとしても他に類を見ない高難易度の作品になりました。
攻と受の年齢差は20歳です。 30歳と50歳のカップリング。 しかも受は50歳の方です。 厳密には作中で51歳の誕生日を迎えるシーンがあるのですが。 50代受というだけでも充分にセンセーショナルなのですが、原作者の中で本作は「オッサン受」萌えというより「ジジイ受」萌え作品なのではないかと思われます。 根拠はですね……原作の挿絵を見ればわかるのですが、仁賀奈さんの風貌は50歳どころかどう見ても60歳オーバーです。 おそらく原作者の希望でしょう。 設定年齢を50歳に抑えたのは、出版社側の精一杯の抵抗だったんではないかと思われます。 今回レコーディングに際して飛田さんがテストで出された声にも、原作者は「もっと枯れた感じで」と要望を出したとブックレットに書いてありました。 なので、本作はジジイ受萌え作品として聴きました。
飛田さんは本当に素晴らしく枯れたジジイでした。 フェロモンの欠片もないしょぼくれたジジイなのに、しまいにゃ何故か可愛く感じられる状態に。 スゲーよ。プロ中のプロだよ。 ご本人の素の声は非常に素敵なんですが、仁賀奈さんの声はとにかく枯れ木みたいでした。 走った後にゼーゼーしてる演技なんて、本当に死んじゃいそうだったよ!
鳥海さん演じる福山は身勝手で酷い男なんですが、鳥海さんがこれまた上手に演じてらっしゃいました。 「適当にからかって遊んでやるつもりが、気づいたらどっぷりハマって大火傷」という福山の心情の変化が、非常に細やかにかつしっかりと表現されてました。 むかつくキャラだったのに、後から痛い目にあって傷ついてく様子を見るとだんだん可哀想に思えてくるのがまたスゲー。 感情を爆発させるクライマックスでは、うっかりもらい泣き。 あんな始まり方で、あんな展開で、何をどうしたらハッピーエンドになれる要素が生まれるのかと思うぐらいの流れなんですが、最後には恐ろしいことに木原作品の中でも12を争うラブラブバカップルになるんだぜ。 CDではそこまでは描かれてないですが。
BLCDとして萌えたかと訊かれると正直困りますが(そもそもボーイズじゃねぇしな/笑)ドラマCDとしての出来は非常に良かったです。 結果的には「買って良かった」と素直に思えるCDでした。 ていうか、CD化が決まって原作者のサイトでキャストアンケートを募集した際、実は「仁賀奈役は飛田さん以外考えられません!」と全力プッシュしたのでした。 最初から買う運命だったようです。
人には簡単に勧められませんが(笑)。
三宅さんはゲイバーのママ役だったのですが、いい味出してました。 ただ、少し前に別の作品で聴いたイトケンさんのゲイバーのママ演技が神過ぎて……(笑)。 それについてはまた後日……書く機会があったら書きます……。 PHSでちまちま打つのにも限界が(汗)。
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