2007年10月21日(日) |
とある花屋にて ※テキスト |
タイラーアニメ第24話の後日談。 前アップしたテキストと何ら関係ありません。(こら)
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あら、いらっしゃい。 ちょうどよかったわ、マーガレットのいい赤が入ったところなの。 そうねえ、まずまずってところかしら。今はこれといった行事も祭りごともないから…やあだ、この前みたいなのは特別よ。ねえ、白い花、1本も無かったものね。私もあれには驚いたわ。 え?来ないわよ、あれ以来。今までも見たことなかったし。そもそも正装の軍人自体、この辺りじゃ滅多に見ないもの。 でも今思うと、割と偉い人だったのかもしれないわ。胸のところにね、こう、大きな勲章を付けてたの。あの人かなり若そうだったし、物腰が軍人っぽくなかったから、そんなの付けててもあまりピンと来なかったんだけど。 そりゃあ、面食らったわ。あの身なりで、入ってくるなり「この店の白い花を全部ください」でしょう。思わず誰にあげるんだって聞いたら、「とっても好きだった人に」って。 そ、過去形よ。やっぱりそう思う?白一色だものねえ。めいっぱい花を手向けてあげたかったんじゃないかしら。 ただね、いくらうちがそう大きくないって言っても、店中となると結構な量になっちゃって。そうよ。こおんな、大きな束!包むのだってほんっと、大変だったんだから!あんなもの抱えてたら車に乗るどころか前もろくに見えないわよ。しかも白い軍服に白い花束、目立つことといったら。 まあ、本人は全然気にしてなかったけど。というより、あまり周りが視界に入ってなかったみたい。やっぱりショックだったのかしらねえ。 でも最後に「ありがとう」って言ってくれたときの顔、ちょっと素敵だったな。少し寂しげで、でもすごく優しそうに笑うのよ。ハンサム…と言えば…ハンサムな方かしら。 そうね、元気になった時にまた来てくれるといいんだけど。でももう来ないかも。あの人出世しそうだし、軍人さんだものね。 …あら!娘さんも?へえ、そうなの。若いのにすごいじゃない。うーん…確かに軍隊だと難しそうよねえ。でも大丈夫、そのうちきっといい人が見つかるわよ。 はい、お待たせ。どう?綺麗でしょう。あ、いいのいいの。かすみ草はオマケ。この前は軍人さんが全部買っていっちゃったから。いいえ、どういたしまして。 …ライラック?いつ頃必要なの?わかった、その日は多めに仕入れておくようにするわね。 こっちがお釣り。毎度どうも。あら、じゃあそろそろうちも用意しておくかしら。 ええありがと。 スターさんもね。車に気を付けて。
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タイラーの性格からして、人に買ってきてもらったりはしないでしょう。自分で買ってきたんだと思います。でもあの花束を歩いて持ってきたとしたら、実は隠れマッチョ…。
おお振り6巻まで読みました!楽しい〜〜〜ドキドキする〜〜〜漫画で心拍数が上がるの久しぶり〜〜〜〜。しかも野球にしぼった漫画ってドカベン以来読んでなくね…?(キャプテン→タッチ→ドカベンで入った人)
この漫画はどうしてこんなに魅力的なんだろうとずっと考えていたんですが、リアルでマニアックだからなんじゃないかという結論に至りました。
マニアックなところ。 なぜそういう球を投げるのか、その場所に打った方がいいのか、その球を打ってはいけないのか、次の塁を狙うべきなのか。一つ一つのプレーの理由が、野球経験の有無に関係なくわかるように描かれている。 スポーツって「なぜそうプレーするのか」がわかると飛躍的に面白くなると思うんです。だから選手と、何より試合の大局を見てる監督の思考回路がよくわかるようにしてあるのはきっと大きい。
リアルなところ。 作者は野球を本当によく知ってて、大好きなんだと思います。「テレビでたまに見るこういうプレーって実はすごいんだよ!」という作者の叫びが聞こえてきそうな描き込みっぷりです。だからおお振りでは、強豪チームであっても、テレビの甲子園で見る選手以上の身体能力があったり超人的なプレーをするということはありません(今のところ)。作者は、野球がどれだけ面白いスポーツかを、選手の個性とリアルなプレーだけで表現しているのです。 ……。 すごい人だ!!(あらためて)
父母会とかリアルすぎです…。バスターした桐青の4番を内心「せこい!!」って阿部がののしるところとか、笑った。監督同士の読み比べは痺れました。モモカンって本当に頼もしい!
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