作品:「愛していますさようなら」「物語のひと」 - 2005年03月23日(水) ∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽ 愛しています。さようなら。 ∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽ 夢を捨てた。 希望を消した。 なにもなくなった私。 愛しています。 でもさようなら。 矢印を変えないといけないの。 ありがとう 今まで。 もし また会える時がきたら 今度こそ 離れないからね。 泣かないでさようなら。 さようなら.....。 ∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽ 物語のひと ∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽∽*∽ ふたりで、駆け引きをしている。 あなたはわたしの気持ちを知っている。 わたしも、あなたの気持ちをつい、この前 言葉の端々から知りました。 あなたは自分とわたしが似ていることに気付いた。 わたしも似ていると思っていた。 それは恋じゃなく、でも甘い。 さりげなく話しの中に、 ふたりだけしか知らない言葉を混ぜてみる。 あなたは、わたしの様子を探る。 わたしは心の中で耳をすます。 こころが研ぎ澄まされていく。 どちらも本当のことは隠して。 それなのにだんだん確信してゆく。 計算高くて、正直で、おとなのような子供のようなふたり。 得るもののなにもないわたしたちなのに きっといちばん大事なのは あなたにとっては、あなたで わたしにとっては、わたし。それだけ。 それだけで、それでもいいと 探り続けるこころがある。 わかっていて、それでもやめない意思。 恋人にも友達にもならない もとよりそんなこと望んでいないもの。 あなたはわたしの、物語のひと わたしはあなたの、物語のひと ...
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