2004年01月21日(水) |
第130回芥川、直木賞が決る |
オリンピックで確実に金の期待が持てるのは、女子の柔道とマラソンではないだろうか。ここのところスポーツ界を含めて女性の活躍が目立つ。今年度の芥川賞はなんと19歳と20歳の女性が書いた作品に決った。若い才能は文壇にとって歓迎すべきことだろう。
〇芥川賞は以下の2作が選ばれた。 *金原(かねはら)ひとみさん(20)の「蛇にピアス」 (東京都出身のフリーターで府中市在住「蛇にピアス」で昨秋、すばる文学賞を受賞してデビューした) *綿矢(わたや)りさ(19)さんの「蹴(け)りたい背中」 (早大教育学部2年。京都市出身で東京都在住。京都市立紫野高在学中の17歳の時、「インストール」で文芸賞を最年少受賞した) 〇直木賞は以下の2作が選ばれる。 *江國(えくに)香織さん(39)の「号泣する準備はできていた」 *京極夏彦さん(40)の「後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)」
詩人の渡辺玄英さん(44)=福岡市=は「従来の作家が使った言葉は『不良債権』化し、現実を映していない。若い作家の言葉はネットなどで使われているもので、今と切り結んでいる」と指摘。 花田俊典・九州大教授(53)は「学生を見ていても、女性の方が圧倒的に表現力がある」と説明している。
・若者が 世代の価値を 語る時 ネットの言葉が 時代を映す
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