2003年12月04日(木) |
なぜコミュニケーションが保てない(1) (4号で引用) |
交流のあるヘーゲル国際大学大学院の飯田教授が書いた以下の論文が11月20日に送られてきた。 ・自殺の原因とその予防 ・情緒の発達に関する一考察 ・交流分析(心理療法)からみるウェルビーイング 単純な思考構造しかない私には。なかなか難しい論文である。何かの機会にここで紹介したいと思っている。 飯田教授からの手紙で1998年3月同教授のアドバイスで「なぜコミュニケーションが保てない」と題するエッセイ(日々の映像)を書いたことを思い出した。この日の記述を一部ここで引用したい。
・・飯田国彦氏より『やる気を引き出すマネジメント』という講演を記述したレポートが送られてきた。この内容が実に深い。このレポートの一節を引用したい。『コミュニケーションにおける最大の障害は、性格や思想の違いでなく、人の持つ評価傾向にある』というものである。私なりに補足すると、妻が自分に身につけている常識で夫を評価し、夫も同じく自分の人生観や常識で妻を評価的態度で接する・・このようにお互いに評価する傾向が強いとコミュニケーションが破壊されていくのである。・・・(1998年3月8日の日々の映像から) 11月16日アインシュタインの言葉「常識とは、18歳以前の心につもりにつもった偏見以上の何物でもない。それから後に出会うどんな新しい考えも、この『常識』の概念と闘わねばならない」を引用して、自分の常識にこだわっている人が余りに多いと書いた。コミュニケーションの破壊は自分の持つ常識で相手を評価する傾向なのだ。この常識が妥当なものかどうかを振り返る心の余裕が必要だと思う。 ・身につけた わが常識に こだわって 評価で接する 人の性(さが)かな
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