和式トイレにかけこみ レバーをがっとひと踏み。 颯爽と便器を跨いだ私は さぁ。これからコトに望みますよ! と意気込みながらズボンを下ろした。
その時、ズボンの尻ポケットに入れていた 社内用PHSがバシャっと便器にミラクルイン。 止めるまもなく水流に揉まれていったのだった。 惜しむ間もない別れとはこのことだ。 やがて水流が落ち着いてゆき、 チロチロと水が流れ込む便器を覗くと あろうことか水没しただけではなく 私のPHSはもう存在していなかったのだった。
逝ってしまった・・・・(しかも遠くへ)
下半身丸出しのまま愕然と立ちすくむ私。 もう便意なんて感じない。 ウンコ引っ込んだ。
かくして 社会人5年目にして 初めて始末書というものを書くハメになったのだった。 は、はずかしい。 なんて書けばいいんだ。
「まぁ色々あったけど全部水に流してください」
とでも書けばいいのか。
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