えーと。
はじめに忠告しておく。
今日は長いよ。
昨日、日記を書いてから
ほんとに直後ですね。
ちょっと事件がありまして。
うちの研究室にある15台ほどのPCのうち
9台ほどが
お亡くなりになりました。
僕はその時メール打ってたんですケドね。
隣の部屋で「ポンッ!」って破裂音がしたと思ったら
斜め前にあるPCが立て続けに「ボンッ!ボボンッ!」
「な、なんだぁ?!」と立ち上がったところで
今の今まで使ってた僕専用のPCから「ボンッ!」
キュイイイイィィィィィィィン・・・・・・・・・・・・。
モニター真っ暗。
アハハー!!
なにー?!これって一体なんナノー!
シャレですかー?!どっきりですかー?!
今なんか乾いた音がしたヨ?
ボンッ!って!ボボンッ!!って!!
これってPCが放っていい音なんですかぁ?!
つーか電気機器が発する音なんですかぁ?!
なんかキレイな火花が飛び散ってたヨ?
いいの?
後部ファンから白煙あがってるんですケド?
これってなに?
焦げ臭いんですケド?
なにか燃えてるの?
電源を押してもウンともスンとも言わないよ?
マイスウィートPCちゃんの意識が戻らないんだヨォー!
つーか僕の研究データは全て
このPCの中に入ってるんですケド!
これを失ったら僕は自殺モンなんですケド!
幼い頃の思い出が蘇ってきたヨ?
これって噂に聞く走馬灯って奴ですかー!アハハー!
どういうことナノ?
これってナーニ?
アハハー!(虚ろな目で)
つーか誰だオラァ!
なにしやがった!
犯人出てこいゴルァ!
(血走った目で)
以前一度、プログラムを動かしてる途中で
全ての電源を落としやがった大馬鹿野郎がいたので
またなんかヤラかしたのでは、と思い
隣の実験室に駆け込むと
右手を押さえて先生が立ってました。
あら。なぜ先生が。
なにがあったんですか?と言いながら
ふと先生の手元を見てみると
掌が焦げてました!!(こえー!)
どうやら先生。
研究室にある全ての電気機器(照明は除く)
の電源となる配電盤をいじってて回路に触れてしまい、
感電したようです(死)
なにしてんですかセンセー!!
PC全部、逝っちゃいましたよー!
つーか、手大丈夫ですか?!
はやく冷やした方がいいですって!
水道をぶっかけて右手を冷やす先生に
一体、どうしたのか聞いてみると
先月、電源の拡張工事をしたんですけど
配電線のうち4本くらいをほったらかしにしてたんですね。
うちの研究室の大馬鹿S君が。大馬鹿Sが。
もちろん、生きてる(電気が通ってる)配線を
むき出しにしておくなんて普通じゃ考えられないですから
先生はなんの疑問もなく触れてしまったらしいです。
アイター。
しかもむき出しになっていた4本のうち
生きてるのは一本だけでした。つまり先生は
25%の確率でテクニカルヒットしたわけです。
アイター。
せんせー・・・・イタイ。イタイよそれ・・・・。
そんな理由で
100Vほどの電圧を
ご賞味なさったんですか?
つーか
100V程度だからよかったものの。
実験器材用の高電圧だったら
死んでましたよ・・・(汗
いやー。不幸中の幸いですよ。
火傷も見た目ほど対したことないみたいですし。
大事なくてよかったですねー。
先生の方も、
「俺で良かった。おまえ達だったら大変なことだった。」
なんて涙を誘うようなことを・・・・くっ。
ていうか、忘れてましたセンセー!
そんなこと話してる場合じゃないです!
そんな手なんかどうだっていいんです!(鬼)
PC君達が逝っちゃったまま戻って来ないんですよセンセー!!
サーバー君までお亡くなりになっちゃってますよー!
さっそく、みんなで被害状況調べることになりました。
全損なんてことになれば被害総額はかなりのものになります。
うちのようなちっさい研究室ではかなりの痛手です。
なのでなるべく修理や、部品の交換で済ませたいのです。
使える部品はあるか。どれが使えないか。
など調べようというのです。
もちろん、PCは電源が入らないどころか
さっき、火花と白煙を儚く散らしたばかりですから
中の部品がヤラれてしまったと見ていいでしょう。
分解して中を見てみることにします。
おそらく電源ユニットがまず攻撃されたはずなので
それを取り出し、正常なものと交換して動作を確かめてみます。
全部で9台ですから、かなり大掛かりな作業でした。
つーか、コンパクトなボディーになればなるほど
分解するのが難しい。
分解する人の身になって作れメーカー。(筋違い)
なんとか全てのPCについて調べてみたところ
9台中、8台は電源ユニットの故障だけで済んだようです。
他の部品はなんの問題もなく動作しました。
残りの1台はユニットの規格が違うため、
動作確認ができなかったので
これは後に、メーカーに問い合わせることにします。
さて。
少なくとも8台については電源ユニットの故障だと分かったのですから
電源ユニットを取り出して中身を見てみます。
ユニットを取り出す。なんてのは
ちょっとPCに詳しい人なら誰でもやりますけど
さすがにユニットそのものを分解する機会はないのではないでしょうか。
僕も初めてやりました。
思いのほか、中には精密な素子が使われているんですね。
ちょっと楽しかったです。
開けてみると案の定、ヒューズが切れてました。
つーか、弾けて飛び散ってました。
パっと見からして見事に御臨終です。
どーしよ・・・・・。
ここで気が付きました。
これってもしかしたら
ヒューズを取り替えさえすれば直るんじゃないか?
電源ユニットを交換したら
1台、数千円。もしかしたら1万以上するかもしれないけど
ヒューズだけで済むなら数十円だ!
おおっ。安い!
やってみる価値はある!!
ということで
電源ユニットの交換からヒューズの交換に変更。
ヒューズの型番を調べて近くの電子部品ショップに買い出し。
帰ってきて、早速交換してみます。
かなり奥まったところにあったので手間取りましたが
なんとか交換することができました。
このことにより
またどこかを壊してしまったら困るので
PCの中でも一番壊れていいものから試すことにしました。
さて。
いよいよです。
交換も完了しました。
全ての部品を接続し
PCも元どおりに組み立てました。
電源を入れてみます。
これで動けば、万事おーけー。
でももしかしたら再び炸裂音と共にPC君は旅立ってしまうかもしれません。
恐る恐る。
そして最後は思い切って。
スイッチオン!!
きゅいいい
いんかりかりかりかり。
ヤッター!
立ち上がったよー!
かむばっくPC君!ぶらぼー!いえあ!
これでヒューズの交換で済むことが分かりました!
よっしゃー!
どんどん修理するぞー!
まずは俺のから(自分本位)
いやー。
それにしてもよかったなぁ。
これで電源ユニットの交換とかになったら
すくなくとも数日はなにもできないところだったよー。
研究どころか遊ぶことすらできやしない。
いやー。よかったよかったー。
なんて話しながらヒューズを交換し、組み立て、
最後に、ユニットに電源コードを差し込んだ瞬間。
バシュ!!
・・・・・・・・・・・・・・・????←咄嗟に状況を理解できてない。
ぎゃー!!
なんでー!?
どしてー!
僕のPCがー!
さっきのPCでは平気だったのにー!
なんでー!(爆泣
泣きそうになりながら
もう一度ばらしてユニットを分解してみると
またもや見事にヒューズが飛んでました。
な、なぜだ・・・・・・。
ヒューズが飛んだだけじゃないのか。
他にもどこか壊れてしまったのか。
どこだー。
原因も分からず
うなりながら
ユニットをこねくりまわしてたら
あっ!!
コンデンサーが吹っ飛んでる・・・・・
どうやら初回のショートでヒューズと一緒に
コンデンサまで吹き飛んでしまった様子。
しかも2個。
しかも!加えて!
あまりに豪快に吹っ飛んでしまったので
コンデンサが原形を留めておらず
表面にかいてあるはずの
型番と容量が分からない・・・(滝涙
ああ。もう駄目だ。
俺のPCは遠くに旅立ってしまったんだ。
あたらしい電源ユニットが来るまで
俺は研究室でプー生活しなくちゃならないんだ。
暇だからってパシリにされたりするんだ・・・・・(涙
がっつしヘコんでいたら
他のPCを分解してた後輩が
「先輩。こっちの電源ユニットはヒューズの交換で直りました。」
僕はもうそれどころじゃなかったので
「あーそー?よかったなー。」
とか適当に返事しちゃってたんですけど
そのPCを見て驚愕。
そのPCは俺のPCとまったく同じ型番!!
イコール。
電源ユニットもまったく同じ物を使ってる。
イコール。
そいつをパクれば俺のPCは復活する(にやり)
ああそうさっ!!
パクったさ!!
だから今こうして日記書けてるのさ!!(開き直り)
今日はもう疲れた。
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