ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
| 2007年11月20日(火) |
箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ爺の背中 |
テレビ番組に触発されて、たけぞ氏が「箱根に行きたい」と言い出してひと月。 ようやく天候体調スケジュールが合わさって出掛けることにした。
但し目的は温泉ではない。 何とかっていう定食を食べたかったらしいのだけど、それは限定50食ってことらしいので、行く前に断念。 自分がメインの企画でなければ、検索も下調べも一切せず、たけぞ氏1人が何やかやしてるので、段取悪いことこの上ナッシン。 それを「行き当たりばったりののんびり旅にするからいい」と、お茶を濁すあたりに普段の人柄が現れるってもんで。
で、目的は何かというと、箱根登山鉄道のスイッチバック。 たけぞ氏も決して鉄ではない。 ロマンスカーでたどり着いた箱根は紅葉シーズンだったので、ごった返すひとひとひと。 その9割がお年寄りと呼ばれそうな方々。 登山鉄道のホームも人であふれかえり、並んでいても何気なくお年寄りと呼ばれる方々の横入りが頻繁に行われる始末。 電車が入線し、ドアーが開くとそれがさらに悪しく。 アタクシの脇をおばさんが横入りしそうになったので、体でブロックし、「並んでますよ。横入りしないで」と注意する。 すると、たけぞ氏のほうから齢80overのじいさんが斜め後ろから入ってきて、我々の前で入り口の段差に足を取られてすっ転んだ。 その前に横入り抜けに成功した連れのばあちゃんは、振り向きもせず席取り合戦に夢中。 転んだじいさんは、立ち上がりもせず横たわったまま。 その上を違うじいさんが跨いで越そうという有様。 「待ってください!人が転んでいて危ないですよ」って声をかけても知らん振り。 おいおい。美しい日本てどこにいったの? 「今時の若者は・・・」って良識ぶってるお年寄りってどこにいるの? たけぞ氏と二人で「大丈夫ですか?」と声をかけながら起こしてあげても、礼の一つもなく、席取り合戦に参戦。 無論、相方のばあさんからも何もなし。 座ろうと思えば座れたんだけど、そこに交わりそうで嫌気が差し、窓が見える位置で立っていた。 まぁ、おかげで紅葉も鉄橋もスイッチバックの説明も全部見られてよかったんだけど。 帰りは、強羅から宮ノ下までまるで旧街道のような狭くて細い道を探して歩いて下る。 ようやくたどり着いた富士屋ホテルは食事の時間が終わっているし、 昔気に入った猪口を買った店に立ち寄るも品揃えが替わっていて、一目惚れするよなものもなく、何となく意気消沈。 途中の滝や紅葉はきれいで、思わず木枯らし紋次郎のオープニングを口ずさんだ我々だったけど。 さらに混んだ宮ノ下から箱根湯本の登山鉄道でもスイッチバックだけは体験し、帰りは小田原まで出てJRで帰ることにした。 東海道線各駅停車のグリーン席を買い、ビールと駅弁を買い込んで、東京までの1時間半、まったりとくつろぎながら帰路に着いた。
朝6時に起きて洗濯までしてわひわひして出かけたのに、たけぞ氏ちょっと残念。 今度はレッドアロー&日光でリベンジしよう。
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