ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
月曜日は大魔人の手術だった。 アタクシは野暮用(防犯ライトを付けたいだとか、コンセントの配線をみて欲しいとか)もいいつかったので、土曜日から実家帰り。
新幹線の窓の外、時間が経つにつれ、桜が満開になっていく。 こんな時期にこんな時間に新幹線になぞ乗ったことがなかったのに気が付く。
その日は大魔人の飲み友だちと、アタクシが信仰している神様の願掛けに。 いつも行く店に連れていって貰い、大魔人が座る席についた。 大将に「お父さんと似てますね」と。 よっぽど大きな願だったのか、通常ではありえない量でへべれけになり、帰宅。 夜っぴいて、吐きまくり吐きまくり。 こんなに酷い宵越しにもならない酔い方は初めてだった。 翌午前中まで撃沈。 おじさんに詫びを入れ、 「きっとこれで願掛けが成功したんだと思います。今度は粗相をしないので、また行きましょう!」 と云ったら誉められた。
他の兄弟が帰省。大魔人に見舞い。 ワガママ云うな、みちえを困らすな、義叔父を用足しに使うな と怒鳴られる寸留めで言い渡し。 五月蝿い帰れ と云われる。
朝、8時に病院に。9時から手術。 腹が減ったと悪たれをつきながら、手術室へ向かう大魔人。 午前11時30分。 最悪の状態ではなかったと判断し、無理矢理姉を誘って病院内のレストランで、願掛けをした神様に感謝するためのビールを飲む。 午後7時過ぎ 手術が終ったと告げられる。 執刀した医師から、ホルマリン漬けのブツを見させられながら説明を受ける。 不謹慎にも「モツ鍋の材料そっくり」と感心してしまった。 状態は安定しているし、あと1時間でICU(だっけ?)に移るから、顔を見てお帰りくださいと云われ、その通り待つ。
その後、看護士に連れられ、ベットに横たわる大魔人とご対面。 「按配どう?」と聞くと、ごにょごにょ喋る。 気を利かした看護士さんが、酸素マスクをあげてくれた。
すると
「さっき、『コンピュータのソフトが表示する数値の範囲内の自由は確保した』というのを英語で言えたから、 オレは(意識が)ぼけていない。今日はまぁまぁ御苦労だった。もう帰れ」
と云ったらしい。 最初、何を云っているのか分らず、「何?」と尋ねると、再度繰り返した台詞がこれ。 何が何やら意味が分らず、ぽかんとハト豆な我々。苦笑する看護士。 こちらの意識も3秒後に通常に戻り、 「そんだけの口がきけるんなら、大丈夫だね、帰るからイイ夢見てね。明日も顔出してあげよう」 と、辛うじて応戦し、退散。
帰りの車の中で、 「あの台詞は、術中考えていたに違いない」 「相変わらず素直でない」 「やはり、毒舌と腹グロも摘出してもらうべきだった」 「この様子だとパワーアップして戻ってくる」 「さすが大魔人」 などと云った言葉が飛び交い、コンビニで酒を調達し、 帰宅後祝杯。
今朝、見舞い後一発目に 「早く自力で小便がしたい」 とのたまい、 その3分に 「邪魔だから帰れ」 と云われる。 悔しいので、 「さびしかったら電話してきて良いですよ」 と云ったら 「それだけはあり得ないから、心配するな」 と応戦された。
そして、10時頃、病院から連絡 「状態が安定してますので、午後から一般病棟です」
・・・・早過ぎ。
仏に好かれているとは思っていなかったけど、 閻魔にまで嫌われて、まだ姑くは現世で暴れるらしい、大魔人。 といっても、これからなんだよな 大変なの。
兎に角、第一段階は無事クリア。
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