ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2005年08月09日(火) |
向かうところ敵なし 鼓を打つのは腹か舌か |
今、スナックたけ子では、ダニが発生しており、 針で畳を刺して殺虫剤を注入してみたり、 布団などをかんからになるまで天日干ししてみたりしたのだが、 どうにも効果が得られない。 殺虫剤に至っては、ダニよりもアタクシのほうが具合が悪くなる次第で、 あぁ 虫に負けてどうするよ な感じ。 ゴキジェットでころりと参ってしまうゴキブリの方がよっぽどいい。 あいつら、刺さないし。
ダニと暑さのせいで、昨夜は玄関前にタオルケットを敷いて寝てみたところ、 アタクシは面白い夢付でまぁまぁの寝具合だったのだけど、 たけぞ氏は、床が固くてあまり寝付けなかったよう。 普段の畳の上(布団なし)だったら熟睡してるのに。 やはり、ここで路上寝の経験がものを言うのか。
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大覚寺からバスで移動。あっという間に渡月橋をバスで渡って降り立った。 名勝嵐山。 紅葉時期もさることながら、桂川を船で上がり下がりするのもこの時期涼やかそうで、なかなかの賑わい。 が、飢えた我々はそんな風光明媚には眼もくれず、 目指すは先斗町のお姐さんが教えてくれた「面白いお弁当(箱膳のこと)を出すお店」らしい 嵐山・錦。 先斗町のお姐さんは、 庶民的な値段のオーソドックスなもの(うどんと湯豆腐)と、 ややお値段が張るけどちょっと変わっていて面白いもの(桜宿膳料理というらしい)の 二つの店を紹介してくれたのだけど、 たけぞ氏が「どうせ行くならちょっと高くても普段なかなか行かれないところ」と、 この間のいもぼうで味をしめたのか、そのようにリクエストを出してきて決定。 アタクシにはその願いに反対するいわれもなく。
入り口に着物姿のお客係が立っているところからして、他との格差を感じさせる。 お昼時をやや過ぎて、ひと混雑終わった静かな店内。 京言葉でお出迎えをしてもらって、席の希望を言う。 通された席は、内庭の眺めがいい席。 水が銅瓶に流れ落ちる音が涼やかに響いている。
嵯峨錦というコースをワインと共に注文。 次々といいタイミングで運ばれてくる料理に、目で楽しみ舌で楽しみ。 見た目にも涼しげで、楽しげなお膳の仕立てに、つい顔もほころぶ。 うなぎがちらしてある冷やしうどんはつるつるしこしこだし、 鮎の泳いでる時のように身を立てて出てきたときは、ほぅと感嘆の声が。 6品から選ぶ氷菓も迷いに迷って、丹波の黒豆ゼリーにしたのだけど、 初めてなんだけど懐かしい味で、さっぱりほんのりと口の中に甘さが残る。 全てを平らげて、満腹満足で、店を出る。
むせ返る暑い中を渡月橋へ向かって歩いていると、 「もしぃ〜!お客さまぁ〜〜!!」と、 我々を呼び止める声が後ろから聞こえてくる。 振り返ると先ほどの店の若女将と思しき女性が、着物のすそを気にしながらも、 こちらに向かって精一杯の小走りで向かってくる。 客席に忘れ物があったのだけれど・・・と差し出されたのはまさしく、 アタクシがたけぞ氏に貸してあげた「二の字」柄の手ぬぐい。 こんな暑い中本当にありがとうございます。と、お礼とお詫びを頭を垂れて申し上げる。 まったく、たけぞ氏は手ぬぐい忘れの常習犯で、去年もホテルに忘れてきたのだ。 普通だったらそこら辺をもう少し怒るところなのだけど、暑いしお腹は満足だしで、 よいよいになった。 渡月橋を横切り、大堰川へ涼を求めて散策する。 川は船頭が操る船や観光船が浮かんでいて、なんともよさげな感じ。 ずいぶんとゆっくりお昼を食べていたようで、時間はもう3時を回ったころ。 我々は、次なる目的地太秦へ移動しようと、今度こそ徒歩で渡月橋を渡り、 京福嵐山駅へ向かった。
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