天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2005年06月21日(火) 鑑賞2作

週末を挟んで東西の舞台を鑑賞。
前にも書いたけど、友人が行く予定だったのが仕事のせいで時間が取れず、譲り受けたアタクシにしたらタナボタな鑑賞だった。

まずは、青山劇場でミュージカル。
『ボーイ・フロム・オズ』

坂本昌行主演のショービズ世界に実在の人物の半生を描いたもの。
だから登場人物名も有名人だったりする。
「オズ」というのは、主人公のピーター・アレンを見い出したジュディー・ガーランド主演の有名な映画「オズの魔法使い」とピーター・アレンの出身地であるオーストラリアの呼び方を掛けているらしい。

想像以上に坂本が上手くて楽しんでしまった。
ってか 殆ど彼の芸能活動を知らないからかも。
出ずっぱり歌いっぱなし踊りっぱなしでも、声は最後までつやつやのまま。
客席をからかって、お客さんを舞台にあげちゃったりするようなお楽しみもあり。
脇を固めた鳳蘭、紫吹淳、今陽子、団時朗、IZAM もそれぞれの役にぴったり。なかでも紫吹淳はライザそっくりだった!!
子役たちのタップダンスがまた見事。体中で楽しくてしょうがないさ!って踊ってた。
ピアノの上で物おじせずにタップを踊り、ひょいと側転をしてピアノから降りた時には、ドキリとしたけど。
話題のキスシーンは、「そういうのあるよね」ってなぐあいの、どちらもそのシーンでは自然で、綺麗だった。
恋人のグレック(IZAM)がエイズになり亡くなって、
自身が空になってしまったピーターのそれまで見せていた軽さも明るさもなくて、うちひしがれている様子、父親の過去絡みの落ちぶれにはぐっときたけど、感動ってトコロまではいかず・・・。
でも飽きさせない展開だったし、レビューを見ているような楽しさあり、ロケットも見られたしで、充分に楽しめた。


そして国立劇場 社会人のための歌舞伎教室。
歌舞伎十八番の内『毛抜』小野春道館の場

題の通り社会人のためなので、開演時間が19時と遅めで、
教室なので初心者のための歌舞伎講座あり、
さらに一等席でも5000円以内でリーズナブル!!(今回は3800円、パンフ付き)
まずは見てみたいと思う人にはいい企画。

この芝居は、主人の使いで主人公が訪れた家の難問(お家乗っ取り・奇病・ゆすりたかり)を解決して、いい返事をもらって意気揚々と帰ると云う単純にいえばそんな話。
悪巧みあり、笑いあり、推理あり、とんちありで、小道具が特に面白い。
それこそ、江戸時代の小道具方のとんちが利いているって。

大名跡がいないせいか、全体に華がなかったのだけど、所謂名脇役でしている芝居って感じで、脇目も振らずに話にのめり込む。
中村信二郎・坂東亀三郎の立役は改めてみるととても二枚目でかっこいい!
声も通るし、顔が小さい(のは欠点かも)
姫君錦の前じた坂東巳之助が、低音はかすれ高音は声が裏返ってキンキンで、喉をつぶしたの?って思うぐらい台詞が聞きずらかった。姿がとても綺麗だったので殊更に残念。

一幕をみるのには 何もかもが丁度いいので、今度は自分でチケットを買ってみようかと。


ちょんとなって
お終い


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