ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
そんな言葉はないのだが、云いたいことはお分かりだろう。
今日、会社を早退して、歌舞伎座で六月公演の夜の部を見物してきた。 演目の目玉は、海老蔵の助六。 確かに誰もが云うように、海老蔵の鼻にかかっている様なハッキリしない台詞の言い回しは気になるのだが、 気にはなっていても、 江戸八百八町で男伊達と喧嘩に名を響かせた助六 どど〜ん。 ほんと 納得 あんたが助六。 と 云う感じ。 玉三郎の揚巻は美しいし、花魁してても東女バリバリ。 惚れたおとこに惚れ尽くして、たとえお大尽でも袖にする様は溜飲が下る。 そうこなくっちゃ! 勘九郎の気のいい兄さん役もキュートだし、 悪役の左團次もいいし、その子分の吉様たちもうひひ〜〜。
300年前の人たちもきっとこれをみて日頃のストレスを解消したのだろう。
何がどう良かったのかをきちんと言葉にすることは出来ないのだけど、 楽しい 素敵 と思えた自分の感覚は 素直に喜べる信じられる。
観たいものを見られる今のこの環境に感謝。
画録帖は、会場直後の歌舞伎座の前。
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