ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
一昨日は、給料日だった。 寮に行った。行く度に、一昨年の夏に喜捨?した10万円を思い出す。出させられる。
久しぶりに、親方がいて、おんじぃややっちゃんやちょうさんがいた。 いつの間にか、目の前に冷えたビールが置かれ、手には箸と取り皿が。 焼酎の麦茶割を飲んで、親方が田舎から取り寄せた日本酒を冷酒で2杯ぐらいひっかけたあたりから、微妙におかしい。
・おんじぃの刺青をことごとくからかって遊んだり、 ・親方と言い合いしたり、 ・皆に「あたしはそんな卑怯なことしな〜い!」と啖呵切ったり、 ・もっと美味い酒があるってきいたから、強請ったり
バクレンか?あたしは・・・。
食堂を出るときに、寮母さんがナスとキュウリを持たせてくれた。 「旦那さんに何か美味しいものを作って上げなさいよ」って。 もちろん、その日にそんなことを出来るわけも無く、期待されてるわけでもないが。
どうしてそうなったのか判らないのだが、 おんじぃとちょうさんとやっちゃんと飲みに行く。 すでにかなり酔っていたのだ。 だもんだから、店に着いたら、 やっちゃんが「車呼んだから おまえは帰れ〜」とな。 「歩いて帰るさ〜」 「いや、あぶね〜から」 「そう、車で帰りなさい」(飲み屋の女将さん) 「ふぁ〜い」
やっちゃんが運転手に「こいつ駅まで乗っけてって」と お金を渡して、人をむぎゅーと車に押し込んで、 それでもあたしは機嫌よく「ばいば〜い」と別れた。
ここまでは、こんな感じで覚えている。
その後、どうやって自宅の最寄駅までたどり着いたのか判らない。 ただ、その駅のホームのベンチで座っていたら、 どこかの誰かが「電車、来たよ」と知らせてくれて、 上り電車にまた乗り込み、乗り込んだ瞬間に「ああ!しまった」と 思って、慌てて次の駅(会社のある駅)で降りた。 酔ってるもんだから、また下りに乗ればいいってことを思い出せず、 そのまま改札を出て、歩いた。 途中で、道の脇に座り込んで寝たことを覚えている。 どこかでまだまともな脳みそが、感じた人の気配に恐れおののいて、また歩き出したのも、ぼんやりと覚えている。 「通報されたら たまらん」と。
次に気がついたら、たけぞ氏が一生懸命介抱しててくれた。 吐瀉物の片付けもしてくれたらしい。 吐き気と頭痛で、立つことがやっとだった朝、 シャワーを浴びて出かけるよう注意された。
めまいと頭痛にさいなまれながら、ようやく出社したものの、 電話に出るのが精一杯で、何にもできない。 ただただ、机にうっつぷして寝る。 情けないことに、こんなことは久しぶりだが初めてではないので、 事情を察知したゆーこさんも「明日どうしても居て欲しいから、今日は帰って休んだら?」 と笑いながら云ってくれたのだが、帰り着ける自信がなかったので、 「電話番にだけでもおいて下さい」と頼んだ。
午後2時ごろからようやく頭を起こせるようになり、少し働く。 本当に少しだけ。
現場からセンムが戻ってきて 「やっちゃんがひどい二日酔で頭いて〜って言ってたぞ。そんなに昨日は飲んだのか?」と尋ねたので、 「ぼちぼちに」とだけ答えたが、 内心、この苦しさは、あたしだけではないと思うと嬉しく、自分だけ弱いのではないと思うと安心した。
やっちゃんは、あたしより3歳年下。 他の職人は、平気だったらし。あいつら 絶対妖怪。
そんな日だったから、いつもよりも益して何もしないで終わった。 そして、金曜日の朝、普通に出社しただけで、とても誉められるあたくし。
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