ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
さて、人によっては順番(打順)が前後した事にお気付きでしょうが、『愛』を人質にとられて無理やり代打に指名された彷徨える愛の死者使者、腹黒い純白の詩人。高貴にして低俗、アルコール無しでも記憶喪失になれるシラフ大統領、野卑で不作法な紳士と称される否否店主。*1(形容の大部分はフィクションです。実在の人物・団体にはなんら関係…あるような無いような)でございます。
ご存知の方々も、ご存知無い諸氏もどうかしばしお付き合いくださいまし。
この日、ワタクシは「人に仕事を頼む時は休み明けによこせと云ってはならない」と云う事を小学校の道徳の時間に学習しなかった哀れむべき依頼者のおかげで、連休中にしなくてはならぬ仕事があり、且つまたアレルギーで気管支喘息の持病がある為に、大掃除やら引っ越しやらと云う埃のまう現場を避けて生きてゆくつもりであったのだが、そこはやはり普段より格別世話になっているたけぞ氏、仁賀夫妻の新婚一周年の時期の新居への引っ越しとあらばそれを手伝わずにおられようか!いやおられまいよ!*2
ということで、厄介払い引っ越し祝いの中古の衣類乾燥機を引き取りに来たカマチソの駆る軽虎*3にナビゲーターとして同乗し、ついでと云うか必然で、いつまでも深い海の底を漂っている我が妹みにむりんを窓の無い蒸し暑い荷台に押し込んで低酸素状態に追いやったのだった。 もしここで、みにの彼氏カマチソに「パチンコ」にでも誘われたなら、哀れみにむりんは蒸し風呂の車中で遺体となって発見されるところだったのだが、そんなことにはならず大変残念であった良かった。
さて、予定を大幅に押して到着した旧仁賀邸で、頭に巻いた手ぬぐいも勇ましい仁賀さん、通勤ハバラー*4にして主夫たけぞ氏、はるか遠く埼玉よりバイクで米を担いでやってきた枝豆イーターおにお氏、小粒だが、ぴりりと辛いと評判の代打専門ぴろ式ぼる七嬢、何度も云っちゃうが「元美人エステティシャン」のまゆ嬢*5、人恋しいが独りも好き*6だと云うゆうさんの9人体制。しかし、9人なのに代打が二人とは…。
気持ちの良い五月の晴天の下で大物から小物まで、パソコンからレンガまでを次々に運び出し、また、同時に新居では荷ほどきをしてほぼ引っ越しは終了。
皆はまずシャワーで汗を流します。
ワタクシはと云うと、仕事が気掛かりで、バスのあるうちに帰るつもりだったのと、もともと引っ越しを手伝う予定ではなかったので、着替えを持ってくるように含められていなかったせいでシャワーは辞退。
夕方、見晴らしの良い三階の窓辺から吹き込む心地よい風に吹かれながら待望のご褒美、特製カレータイムです。
差し入れのハンバーグやら男豆腐の冷や奴白子がけやら、梅干しの蜂蜜漬けやら舌鼓を打ち、多いに喰らい、多いに呑みました。
酔いながら恒例の国際電話です。 今回の被害者は、連休返上でばりばりと音を立てて働く青年実業家KPへび商人ことDT氏。酔っ払いの国からの国際電話に辟易していた様子。
また、この日は仁賀家の嫡子、よその「ウチの子」ことぴろ式ぼる七嬢のテンションが高め設定になっており、やにわにダンスを始めたり、腹筋運動とはほど遠い何かの宗教的儀式でもあるかのような揺りかご運動を始めたり、部屋の片隅に積まれた布団にもたれ掛かってはセクシーな悩殺ポーズをとってファンサービスに努めていた事を此処に記しておかねばなるまい。
いいだけ呑むは騒ぐはして中には横になるものも出始めた頃、まゆ氏のリクエストで「人生ゲーム平成版II」をやることに…。
しかし、アルコールで麻痺した人たちに、ボードゲームは無理と云うもの。予想通り途中から眠り出すもの、ボード上の指示が読めないもの、お金の管理が出来ないものが続出しゲームは途中で中止と相成りました。
さすがにここで泊めていただいてはますます仕事が思いやられると、ワタクシ否否店主。は終電の時間にあわせ帰宅することに…。
このつづきはこちらで…
今回、オチは用意してございません。あしからず。
店主。
*1 代打経験はニ打席目です。 *2 決して仕事するのが嫌だったからではないぞ。天気も良かったしな。(え?) *3 今回大活躍の幌付き小型トラックはこう称される事になっているらしいので、それに倣ってみました。 *4 現在の職場は秋葉原らしい。 *5 現在の肩書きは「美人偏執編集者」です。ティナ・ユーザースに瓜二つ *6 「ひとり」の表記は意図的なものです。(笑) 僕も人恋しいが独りには飽きました、ええ…。
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