ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
多分、友人・知人の多くは、まだ働いているかもしれない、東京時間21:30。 既に イイ酔い加減になっているのである。 昨日、火サスにハマらなければ、書いていたことを 今日は書く。 書くというより 打つ か。あるいは 押す。
最近のお薦め本。マゲ編。 お節介かもしれないが、いいマゲありんすか?と問われれば まぁこんなのはどうでしょうと 薦める本(全部文庫)
歴史小説は無い。好みではないので。 時代小説(いわゆる マゲ)とどう違うの?と言われても、感覚的にしか言えないのだが、史実的なことを主題材にしていないのが マゲ本。としておいてくんなまし。
・捕物小説名作選 (池波正太郎・選 集英社) 池波正太郎が生きていた頃に選んだものだから、最低でも12年は昔の本。今も売ってるけど。池波正太郎が選んだ捕物話の秀作アンソロジー。銭形平次も半七捕物帳も収録されて、マゲの取っ掛かりには持ってこいの本。が、しかし、古いので気に入ったマゲをその先探すのが難な点もある。
・浮世草紙&合わせ鏡 (女流時代小説傑作選 ハルキ文庫) 上記紹介の本と似ているが、こちらは統べて女流作家による時代小説のアンソロジー2冊。古今東西、女流作家による本の方が、着ているもの・食べるもの・住まいなどの描写が細かくて、イメージし易いと言うのはアタクシだけなのだろうか?この本、漢文といより和歌な雰囲気があるのだが、それでも息遣いがそれぞれ色違うのが面白い。
・本所不思議草紙/かまいたち/堪忍袋 (宮部みゆき 新潮文庫) 現代ミステリーでは有名な作家らしい。時代小説は読み易い。捕物短編集なのだが、勧善懲悪 よいよいよい ではない。それぞれのストーリーとは交差しないのだが、全編に通じるナゾを置いておくのが妙。ドラマ化されたけど、あれはお薦めでなない。
・完四郎広目手控 (高橋克彦 集英社) 幕末近い江戸末期の今でいうイベント屋(広告代理店か?)の話。草紙屋に厄介になってる、旗本の御子息、戯曲屋、錦絵師が組んで、謎を解き明かす。これも勧善懲悪では無いのだけど、読み心地すっきり。
・俄 (司馬遼太郎 講談社) 実在の人物 明石屋万吉の波乱万丈の一生。幕末の浪花が舞台。知恵と度胸で世を渡りきった、男の生き様は素晴らしく熱い。加速度で読み進んでいくのだが、終盤はちとしりつぼみ。ドラマでは、林隆三が好演。
・侠客 上・下 (池波正太郎 新潮文庫) 江戸初期の侠客・幡随院長兵衛の半生を池波手技で魅せてくれる。史実と反する見解にむむぅ〜と唸るかも。ドラマでは、村上弘明が。
・仕掛人 藤枝梅安 (池波正太郎 講談社) 池波が来たのなら、これを紹介せねば。三大池波マゲ小説(鬼平・剣客・梅安)の中で、一番好きなシリーズ。食べるシーンなどが多く、腹空かしの時には危ない。料理本も出ているほど。それもさることながら、平素は腕の良い鍼医である梅安の表と裏。人の業の深さ。必殺シリーズの原案となったが、もちろんこれをきちんと原作としたドラマもある。個人的な好みで言えば、小林桂樹のよりも渡辺謙のほうがいい。
むぅう。とりあえず、明日に続く。
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