ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2002年10月20日(日) |
江戸アルキノススメ(モヘジへの道) |
会社の会議のために、三匹の再放送を見逃し 臍を噛む思い著しく。 しかも 帰ってみれば、たけぞ氏 安眠中。 こやつ、昨日から何十時間寝てるのやら。脳腐るぞ いいかげん。 今も“瞑想”と称して 寝こけてる始末。
御贔屓のマゲチャンネル(正式には『時代劇専門チャンネル』)で、 ちょんまげ天国なる CDプレゼント というのがあるらしく、 詳しくは、HPで とあるくせに、そこへ何遍もアクセスしても それらしきモノ 見当たらず。 どうなってるのやら?
さて、先週のコトである。 御存知 北の御大将〈モへちん〉。 生業(なりわい)故か、その読書の範囲は広い。 北は 漫画から 西は ポルノ小説 南がなくて 東は マゲ。 親交を深め、あたくしの嗜好を知っているためか、 そのお薦め本は、兎角的を得ている と思う。
うちに食客として滞在していただいた折、 杉浦日向子の本の「江戸アルキ帖」(新潮文庫)を 絶賛して薦る。 機会がある毎、誰某となく薦めているらしいのだが、 感触が得られないと言う。
たまたま、モへちん滞在時に、あたくしだけ別行動をし、 電車で移動することがあった。 電車に乗るとなると、本がないと 手持ち無沙汰極まりないので、 つつと渋谷駅下の本屋に立ち寄り、件の本を入手する。 この本は、以前やはり同じようなコトがあった折、 ややヨッパだったこともあって、同じ出版社・著者の「風流江戸雀」と 迷いに迷って諦めた本であったことが 判明。
読んでみると 確かに面白い。 と言うより 趣き深い。
見開き 半分(一頁)に文章 もう半分にイラスト という構成である。 文章もさることながら、そのイラストがなんともいい。 紙の表情(っていうのだろうか?)、凹凸感がイイ味なのだ。 さてこの『江戸アルキ』とは 何ぞ? 免許を取得し、検定試験を受けると 江戸の八百八町に タイム・スリップできるらしい。 級に因って、出来る行動範囲が決めれられているらしく、 読み進めていくと、筆者が級があがり、 行動範囲(時間)が広がっていく様子も分かる。 文章には年号と日付けと場所が 必ず記されており、 イラストには西暦で日付けが 記されている。 年号は前後してるが、季節はちゃんと順序良く記されている。 さすがに、(あたくしの中では)江戸第一人者であり、 江戸を題材にした漫画家あり、某放送局のマゲ番組の指南、 マゲ作家の資料の拠り所と されているだけあって、 臨場感がある。 まるで 自分が 江戸アルキ をしているようなのだ。 寝る前の 数十分、この本を読み、イラストを見るのだが、 夢に出てくる 風景は まさに 現代と江戸が交じり合っていて 面白い。 筑前屋ふぅ殿も それゆえ出演された。(黒田藩は 黒い長持を使う) そう言えば、黒田節は 民謡でも難しい部類に入るらしい。
話がそれた。
どの文を読み、イラストを見ていても 匂いや音、画像に至るまで 大脳新皮質あたりに 鮮明に浮かび上がる。 ここに居るだけで、江戸を歩けるのである。 ああ アコガレの江戸を!
ま、ヒトの好みは あるだろうが、 少しでも マゲ が好きな方には 是非お勧めしたい。 また、モへちんが 時々日記に書く、 本当か嘘か分からない 心地よい灰色な世界 が好きな方、 まさに その世界と似た匂いが漂っているので、 一度 騙されたと思って 立ち読みを お勧めする。
モへちんに因ると これは、週刊新潮に連載されていたらしいが、 「連載時のイラストの大きさで 感じてみたかった」 (文庫本だと その大きさは 連載当時の半分以下だろう) あたくしも 同感。
下手な旅行記を読むより、ず〜っと面白い。
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