ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
この花が好きだ。 この時期、アパートのドアを開けると、隣の玄関脇に咲いている。 この花が咲いている間、たとえ9月になろうが、 道向こうの小学校では二学期が始まっていようが、 夏が続いている 気がする。 大好きな夏が。
名前の通り 長い間 花を付けている。 この花が 好きになり、 この花で その年の夏を思い返すようになったのは、 東京に出てきて、このアパートに住んでからだ。 このアパートに住んでいても、 空を見上げて 〜♪と思えるようになった この2〜3年ぐらいかもしれない。 それまで、隣の家に 百日紅が 咲いていることすら 記憶にないのだ。 この花に気付いたことと その名前を思い出せたことが 嬉しい。
さっき、トイレに蚊取線香を仕掛ける時、 カマキリが 窓の格子にいるのを見つけた。 まだ、成長し切ってない カマキリのようで、 カマが小さかった。
以前は ふんだんに感じられていたものが、 今では 貴重な風物詩になっている。
昔は聞き分けられた 虫の声も 今では 何が何の声だか 分からない。
案外、忘れてしまったものは 大きいのかも。 まだ それに気がついていない 幸せな不幸の身であるかも。
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