ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
本当なら 早くに家に帰って ひとり落ち込みつつ、 内職したり、その他の雑用をするつもりだったのだが、 落ち込んだ原因とやらを ゆーこさんに話しているうちにココロが少しハレ、 夕飯のメニューも決めて、机を片付けて帰ろうかと言うその時に、
いつものようにと言うか 毎度毎度のことながら、 かん様の ひょっこり台詞「今日の晩飯 何?」。 ゆーこさんの「今日は 美味しいもの」との答え。 が、今日は、「お!たまには おきが御馳走してくれるのか?」 とフェイントを仕掛けられ、 つい、「ああ、この間当った宝くじで 食べに行きますか!」と まだ換金していない宝くじを ゆーこさんに手渡した。 一人分だって 足が出るという ささやかな金額ではあるけれど、 その心意気が 大事だと思ったりするのだ。
が、お目当ての焼肉屋は 休業日。 そして当然のごとく、またしても M邸にて 夕飯を食べる事になっていた。
今日は鉄板焼だったので、肉も野菜もたらふく食べ、 酒のつまみは コアジの南蛮漬けとエイヒレ、そら豆。 エビスビールをグビグビ飲み、 かん様と 壮大で絶妙な計画を練り上げ、 大笑いして 大笑いしてる時に、たけぞ氏から電話が入り、 あたしが 二人を一人占めしてはなんなので、 電話を代わってあげた。 自ら「オレは たけぞの東京の父だ!」(たけぞ氏は東京出身なんだが) とのたまわるかん様の一言目 「もちもち ぱぱでちゅ」
・・・・・・・。
ほんと、この人には かなわない。
かん様と練った 壮大な計画とは、 というより、かん様が 嬉々としてあたくしに持ちかけた計画とは、
御当地ソングを 特製拡声器を使い、浪々と歌う
という事である。
ただ 歌うのではない。 そこには かん様お気に入りの「モヘジ16才 東京ひとりぼっちの夜は嫌」の横断幕、垂れ幕を高々とかかげ、 かん様自らは、「モヘジ16才ふんどし&モヘジ16才ヘルメット」といういでたちで仁王立ちするらしい。
一曲歌い終ったら、脱兎のごとく撤収し、次なる地へ旅立つのだ。 おまわりさんに捕まるまで。
かん様は、黙っていれば ナイスなおじ様。 実際、入社するまでは、酒を飲んだ時でも、 知的な会話をする 話し上手なオジサマだったのだ。
あたしが甘かったのか、かん様の猫かぶりが上手かったのか?
今まで M邸で練られた計画や 実際にかん様がしちゃったことは、 抱腹絶倒だらけなのである。 その一つ一つを 覚えていないのが残念ではある。
中には 未だ悪夢なものもあるんだが。
そして、ここ数カ月「モヘジ16才」が いたくお気に召しているので、 この分だと、本当にそのふんどしぐらいは あきばちゃんに頼んで作ってもらいそうなのである。 そして 作った暁には 見せびらかしてくれるだろう。
(その前に、その本人を見せたいし、 あのキャッチコピー?に 著作権が掛かってるのか調べないといけない)
兎に角、沈んでいた気分は、笑速100/kmで 吹き飛ばされ、 澄み渡る5月5日の天気のように 晴れやかになったのであった。
メデタシ メデタシ。
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