天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2002年03月15日(金) すーぱー事務員への道(電話応対編)

彼の地のBBSでも書いたのだが、
うちのかん様(52歳・職業 社長)は、いたく「モヘジ16才 東京一人ぼっちの夜は嫌」がお気に召したらしく、今日の昼休み、小川軒の名物“レーズン・ウィッチ”を緑茶と共に食してる最中に 一昨日現場帰りに買ってきてくれた 岡埜栄泉の豆大福を題材に「おもち16才 東京一晩たったら31才」とか「おもち16才 東京三日たったら食べちゃダメ」とか いきなり真顔で言ってくるんだが。思わず、お茶とお菓子を鼻から出しそうになって、「それは反則だ。菓子を食ってる時は 言わんでください」と言った。
いやまじ、想像するだけで 痛いでしょ。レーズンが鼻道に引っ掛かったり、クッキーの粒が鼻にくるのって。悔しいから「おもち16才 東京一月たったら染みだらけ」と 言い返したら、ゆーこさんが「一月たったら 染みどころか まんべんなくカビ生えてるから」と 逆に突っ込まれた。あなおそろしや 夫婦愛。

世の中の中小企業総務部&事務員を悩ますのが、
『営業電話』だと思う。
いや 彼ら彼女らも ソレが仕事なのだから、
一概に攻める訳にはいかない。
断わっても同じ業者から何度も掛かってくると、
ほとほと「あんたら 日本語分ってる?」と
聞きたくなってきたりもする。
相手も まるで
友人風に名乗ってみたり、
約束があった風に言ってみたり、
付き合いのある業者風の名前だったり、
バリエーションが豊かなのだ。
営業電話は 取次がないように指示されている。
が、ほんとしつこいんだって。
それが 仕事だから。
種類は、電話・通信関係、町金融関係、証券、保険、ゴルフ会員、新聞、求人斡旋、不動産、英会話、エステ、布団などなど。
それぞれに 独自で編出した応対マニュアルがあって、
本業は大概それでかたがつく。
が、問題は 副業。
うちは本業と副業があって、
副業はさらにいろいろ名前があるから、
副業に掛かってくる電話には「もしもし」としか出ない。
相手が「△△でしょうか?」とか
「××は こちらですか?」に合せて
「はいそうです」と 答える仕組みなのだ。
個人宅だと思って掛かってきた電話には
「こちらは会社ですので」
と言えば、すんなりいくこともあるのだが、
最近はそうではない。
なので、別な方法で対処することにした。
こちらに 時間的余裕がある時や、
ちょっと仕事をサボりたい時の
絶好の遊び相手となってもらうのだ。


【vsエステティック】
●意外に多いエステ 特にフェイシャルの勧誘。
●女性から掛かってくることが多い。
∴自分の声を上手く使う。

エステ(以下:エ)「こんにちは~!今度、新しくオープンした記念に 通常1万円のコースを3000円でお試し出来ますが、いかがでしょう?」
お「えぇ~でもぉ。あたし、高校生だしぃ」
(確か20才未満は 保護者の許可がないといけんかった気が)
エ「3000円なら お小遣いでも払えるでしょう?とても気持ちいいわよ」
お「バイトしてないしぃ、そんなにお金持ってない」
エ「なら、お母さんと一緒にいかが?」
お「母は そういうの嫌いだしぃ。それにね あたし、肌がピチピチでとてもきれいって 言われたからぁ、そういうの全然必要無いと思いますぅ」
エ「そうよねぇ。じゃあ、また大人になった時に」
お「はぁ~い」
Tu-Tu-Tu-。

聞き様によっては とても年令不詳らしい あたくしの声。
こーこーせいと言う設定で喋ってると、
勧誘もあーだこーだ言えないのだ。
ほら、未成年だし。
それを転用させると 次の様になる

【vs不動産】
●主にマンションの購入を勧めるものが多い。
∴その必要が無いことを理解させる。

不動産(以下:フ)「お家の方、いらっしゃいますかあ?」
お「今 誰もいません。父も母も会社です」
フ「お嬢さんですか!お父さんやお母さんは マンション購入について日頃何か仰ってませんかぁ?」
お「さぁ?」
フ「失礼ですが、どんなお家に住んでますかあ?」
お「一軒家です。新築の」
フ「なら 新しいお家は 要りませんよねぇ」
お「はい。まだ新しいから」
フ「失礼しましたぁ」

これは 中学生の反抗期の為、ちょっとぶっきらぼう風。
あとは、小学生だけどきちんとしゃべれますバージョンがある。

とにかく、ボロが出ないように、コトバに気を付けておかねばならない。
もちろん、笑ったり、タバコを吸いながら喋ってはいけない。


これらを遥かに凌ぐ自己傑作が、

【vs英会話】
●外国人から掛かってくることが多い。
∴彼等には日本の企業常識は伝わらん。

外国人(以下:が)「コンニチハ!英会話ナライマセンカ?!」
あたくし(以下:お)「ワタシ、ココ イルトキ、ニホンゴイガイ シャベッチャ ダメネ。ソシナイト チューイ サレルネ。ハヤク ニホンゴ オボエタイネ。ムツカシイネ。ダカラ エイカイワ トイウモノ ナラワナイネ」
が「Oh~!日本語 上手デスネェ」
お「アリガトネ。イッショケンメイ ダヨ」
が「アナタハ ドコノ国ノ人デスカ?」
お「ワタシ チューコクジンダヨ」
が「Oh~!中国語シャベッテクダサイ!」
お「ココデ シャベタラ オコラレルネ。ダメダヨ」
が「小声デ!」
お「ニ~ハオ。モウ デンワキラナイト チュイサレルネ」
が「Oh~!Wonderful!!ソウデスカ 頑張ッテクダサイ 応援シマス」
お「アリガトネ」
Tu-Tu-Tu-。
そ、これは、日本企業に勤める外国人(中国人)勤労者になりすまし、
『今は 日本語を覚えるのが 精一杯!』
と 相手を力ずくで 納得させる方法である。

切った瞬間に 堪え切れなくて 大笑いした。
いやはや にーはお で 誉められるとは思わなんだ!

それにしても、あの営業さんたち、
一日何回電話掛けてくるんだろう?
ある時「こういう営業電話って 多いですか?」
と 聞いてくるので、
「多くて 困ってます」
と正直に言った。
「どうされてますか?」
と 更に聞くので
「殆ど お断りしてます」
と やはり正直に言った。
「そうですよねぇ」
・・・・・・。
分っていて 掛けるのもつらいわな。


さて、これから実行しようとしてるのが、
営業「社長いらっしゃいますか?」
お「はい 私です」

もちろん、実行許可済み。
あとは時を待つばかり!


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