ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2001年10月27日(土) |
そこんとこどうよ?(最終) |
確か、日曜日の深夜だった。 なぁなさんから 電話があった。 その前に、「電話しても良い?」ってメールが飛んできてたのだが、 生憎 既に布団に入っていたので、拾わなかった。が まぁいいのだ。 寝入る前だったし、なぁなさんだから。 ごめんねぇ と謝る彼女の声は「困った」モードだった。
前に日記に書いた 飲兵衛見習&その彼女から 日頃、ステレオサラウンド・ドルビー・ドップラー・山彦効果のごとく、 毎日毎日 のろけ話を聴かされて(チャットだから見させられてか?) ほとほと嫌気が差しているのは 聞いていたが、 (メビウスの輪のように どんな話を振ってものろけ話に戻っていくらしい) 気の毒だとは思いつつ、「あっしには関わりのねぇことでございます」と 放っておいた。 彼女は そういうことが本当に我慢できなくなったら、 それをちゃんと伝えるだろうから。
が、なんと、
仲人を頼まれたらしい。
しかも 0.挙式&披露宴は 彼女の実家方面(中国地方)。 しかも 1.予定は未定。 しかも 2.まだ双方の両親にも結婚することを話してない。 しかも 3.なぁなさんが仲人するのは(彼らにとって)当然らしい。 付け加えて言うならば、本人(彼女)曰く、彼女の家は古い家柄というか まぁ『本家』らしい。そこの一人っ子ではないにせよ、一人娘。
いっぺんに 目が覚めた。
馬鹿を言うにも程がある。 いくら恋熱にうなされてるとは言っても お互い 30代のいい大人が である。 良識も常識もある程度兼ね備えてしかるべきだと 思っていたのだが・・・。
なぁなさんは 仕事的にも性格的にも状況的にも OK出来る状態ではないが、 それでも即行断るのは 気が引けたようで、 返事は待ってもらったらしい。 けど、断る風な感じは匂わせたとか。
まぁ「仲人」としての本来の意味から言えば、 彼女は 当てはまるだろう。 が、本来の意味からかけ離れたものが、 一種常識的なものとして受けとらている風も さもありなん。 とかく 地方都市では 親の繋がりとか その地方独特の風習とか うるさ型の親戚連中とかで 「これが私たちのスタイルよ!」と 押し通せないこともあるのではなかろうか? それでも、押し通せるほどなぁなさんを「仲人」にするほどの、 周囲を納得させるほどの強い理由があるとも思えない。 披露宴のスタイルが 気さくな感じのモノなら話は違うのだが、 どうやらそうではないらしいし。(彼女の思い描いている宴は)
で、彼女が それでもきっと なぁなさんは仲人を引き受けてくれることを確信していることに、 断わる事を匂わせていても そんなのはポーズだと思っている事に、 飲ん兵衛見習いともども、そのような状態だということに 困ったのである。
恋は盲目というけれど・・・・・・・。
この前、なぁなさんは メッセンジャーで断った。 きちんと理由を添えて。 「嬉しい事だけど、自分には荷が重すぎる。かくかくしかじか」 もともと人に情報を文章で伝達するのを生業としてるので、 これでわからん奴は 文字が読めないやつだろう。 と 思いきや、 盲目状態の彼女は、 「何がなんでも、なぁなさんに仲人引き受けてもらう」つもりなので、 あげた理由の一つ一つに反論してきた。 で、その極め付けが 「最近は仲人をたてない式も多いから、無理して(なぁなさんが)引き受けて、 親戚や他の人たちから反感買わなくても いいのでは?」 との問いに 「なぁなさんに仲人をやってもらったら あたしの気分がちがう」 ・・・・・・。 はい。そーですね。確かに披露宴の主役は花嫁です。 が、 あんたの気分だけで 嫌がってる当人に仲人を無理強いしていいのか? 恩を感じてるなら、もっと相手の気分も汲んでくれ!
ぶち。
実は、なぁなさんとはその間、電話で話をしていたので、 彼女が困った状態のど壺にはまっていく様子、 飲ん兵衛見習いの彼女が バシバシレスを返してる様子は 受話器からしっかり伝わってきていた。 他の人がそのような状態だったら まだ放っておいただろう。 「まぁ、がんばんなぁ〜」って。
ぶちぶち。
なぁなさんは あたくしの大切な人である。 「親友」という枠を大きく超えて。 なぁなさんに そこまで説明させても納得してくれない、 すべて自分の思い通りに披露宴を執り行いたい。 (予定もなにも決まってないのにだ) そんな 彼女に対して 怒りが込み上げた。
なぁなさんに 彼女と話す事を事前に言っておき、 彼女とのメッセンジャーを始めた。
なぁなさんが彼女に話した理由を さらに第三者的に伝えただけ。 付け加えたのは、 「人一倍、請け負った仕事に対する責任感が強いから、 予定も何も決まってない事を引き受けて、 そのお陰で背負い込まなくてもいい気苦労を背負い込み、 体調を崩すのは 明らかである」から あたしは たとえなぁなさんが引き受けても反対する。と。
受話器の向こうでは レスを返した時に聞こえていた音が途絶えた。 で、いきなり「ごめんなさい」ときた。 あたしに謝ってどーするよ。 あたしも お節介をした と伝え、 以後は それ以外の話を普通にしていた。 が、なぁなさんには 驚くべき事を伝えていたのだ。
仲人を頼むのを諦めたことを伝え、 自分(彼女)が今、泣いていたと伝えたのだった。
何故に泣く? いや、泣いたとしても 何故にそれをなぁなさんに伝える?
自分が盲目的にゴリ押しして頼んだ事を恥じて、反省した事を伝えたかったのか? なぁなさんが仲人を断わった事に罪悪感を持って欲しいのか?
なぁなさんに 泣いた事を告げた後、 メッセンジャーを落ちた。 あたくしには 寝ると言って。
多分、飲ん兵衛見習いに電話でもして、 断わられた事、あたしが首を突っ込んで来た事を伝えるためだろう。
「あたし、悪者ですかぁ」と 多分電話の向こうで苦笑いをしているだろう なぁなさんの声。 あたしは、自ら進んでやったから しょうがないのだが、
思いっきり後味悪すぎ。
今後の付き合いをどうしようか。 考えどころだねーと なぁなさんは言っていた。 まぁ、付き合いが途絶えたとしても、 あたくしの今後のHappyな人生に さして影響もなさげだから、 放っとく事にする。 二人で 大気圏外でも何処でも行ってくれ。
でもね。 彼女も あたくしたちと同い年。 でも その言動が とてつもなく10代の中学生レベルにしか思えないんですけど。 いや、昨今の中学生の方が もっとしっかりしてるか。
恋に盲目的に突っ走るのは この年になると いろいろシガラミがあって そう経験する事もないだろうから、まぁよしとしよう。 が、それも二人だけの世界で 二人だけしか影響がでない 狭い範囲のことで許されている事だと思う。 一日100通近くのメールを送りあって、電話しあって、 年がら年中「寝不足だ」と自慢してるのも、 どうだろか? それで 各々の日常生活も円滑に進んでいるなら立派。 が、寝不足&頻繁なメールのやり取りでは、 どっかこっかで仕事への集中力も散漫にならないのだろうか? 一緒に仕事をしている人に、同情する。
この盲目的な恋で 二人とも 周りが引いてきて その恋を祝う事も応援する気も 失せているのに 気がついているだろうか?
そこんとこどうよ?
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