書いているのは　９月２２日だけど。

その事件を知ったのは、母親の電話だった。
「テレビをつけてみなさい。大変なことが起こってるから！」
丁度ネットを立ち上げたので、何を言っているのか分かったのだか、
あえてテレビのスイッチは付けなかった。
見てもしょうがない。
なすすべもなく、もう、起こってしまっていること。
その後も、ファーストアタック、セカンドアタックなどと言われている
映像は見ていない。
事実を知ることは　大事だと思うけど、
惨劇を見るためにあたしの目は見えているのではない。
それが　実際に起こっているのならばなおさら。
テロの目的は　ある意味注目をされることも含まれていると思う。
ならば　テロの目的を達成させるもんか！とも思った。

人々の悲痛な叫び声、混乱の中に自ら赴いて、他の人を助け出そうとする
人達。
それを遥か遠くで　安全な場所でブラウン管を通して見ている。
多分、今の自分の状況が許せなくなると思う。
なら、そこへ行って救助活動手伝える？
否。
「大変だ」「悲惨だ」「ひどい」「信じられない」
その映像を見た人達からの事細かな描写と共に、伝えられる言葉。
でも、何かそれ、間違いなような気もしてる。
「見てない」と言うと　信じられないという顔をされる。
文字のニュースはチェックしている。
知らないと言うわけではない。

「報復だ！戦争だ！」といきり立ってる　えらい人々より、
目の前の怪我人を助けよう、街を立てなおそうと
ボランティア活動したり、助け合ってる　市井の人々の方が
正しい行動では？と思った。
やられたから　やり返したい気持ちもわからなくはない。
でも戦争をしても　何も解決はしない。
たくさんの人達の命が　無駄に亡くなるだけ。
更にたくさんの人々が　悲しむ。
命令を出した人が　一番安全な場所にいる。
恨みだけが残る。
平和にはなれない。

募金をしたいけど、それがどのように伝わるか、使われるかが、
今一不安なので、（阪神大震災義援金横領の件もあるし）
ブッシュ大統領に送る「反戦運動の署名」には　参加した。
他にも何か　自分で納得できる、参加できるものがあれば
参加するつもり。

テロ行為は許せない。
でもテロの標的にされる原因をきちんと見据えて、
その元凶を断つ方法も考えてはいけないのだろうか？
自分の価値観だけを押しつけて、
相手の歴史・価値観を蔑ろにはしてないだろうか？
それが小競り合いになり、争いになり、
戦争へとモンスター化させていってるのではないだろうか？

あたしは　戦争を知らない。
戦いの中で暮らしていく不安を経験していない。
でも、平和で安全な暮らしは　知っている。
心穏やかに暮らせる素晴らしさを　
被害に遭われた人々が
一日でも早く感じなおすことが出来る様、
戦争・報復・テロ行為　なんてコトバが
過去の遺物になってしまうことを
ただ　祈ってるだけの　今。