気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
むかし、むかし あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました。 ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 おばあさんが川で洗濯をしていると、川上の方からどんぶらこどんぶらこと大きな桃が流れてきました。おばあさんはそれを拾うと、なんとツイッターが大炎上しました。次々に批判の声がおばあさんに降り注ぎましたが、おばあさんは平気な顔をしています。これは後々の未来の話なのでまだスマホはおろか電話すらない時代のおばあさんには関係のない話でした。 凄まじい力で桃を担いで家まで帰ってきたおばあさん。おじいさんはすでに特に自分の土地でもない山から刈ってきた芝を担いで帰ってきていました。 「おや、ばあさん、なんて大きな桃なんだね?」 「川から拾った桃だよ、冷えていて一石二鳥。早速食べましょう、おじいさん」 そう言って大きな包丁を振るい上げました。
略
いろいろあって、桃太郎は大きくなりました。後々の未来でツイッター上は炎上したり湧いたりしましたがやはりおばあさんには関係ない話でした。 そしていろいろあって夏休みに鬼退治に出かけることになりました。 正直桃太郎は面倒でしたが、育ててくれたおじいさんとおばあさん、そしてツイッターの炎上を恐れ(おばあさんは一ミリたりとも気にしてませんが)、渋々と行くこととなりました。 「桃太郎や、これをもっておゆき」 おばあさんはコンビニと呼ばれる便利屋から買ってきたきびだんごを持たせてくれました。それは桃太郎が小さなころから食べていたおやつでしたが、最近見かけなくなり次第に忘れてしまっていた思い出のお菓子でした。平たいオブラートに包まれた大した美味しいとは言えないものですが、幼少の頃の思い出のおやつに桃太郎は嬉しく思いました。 「ありがとう! 行ってきます!」 おじいさんとおばあさんは笑顔で見送りました。おじいさんは手を振りながら、桃太郎はばあさんに踊らされていると改めて思います。
略
いろいろあって、サルとキジと犬を仲間にします。 サルはアフリカのジャングルを牛耳る猩猩、ゴリラでした。キジは、最速の足を持つ駝鳥、そして犬はシベリアを駆け巡るオオカミでしたが、桃太郎にはそれがわかりません。そして、それら日本にいないはずの動物が何故いるのかも、作品の都合としか言えません。とにかくそれらを仲間にしたら、動物愛護団体から苦情が来ました。 遠い未来のツイッター炎上を恐れる桃太郎はこの苦情も恐れ、泣く泣く優秀な仲間とお別れすることになりました。 しかしながら、そんな桃太郎に英雄と呼ばれる会社から派遣された浦島太郎と金太郎が駆けつけてくれました。金太郎は後々鬼を退治することとなる、クマと相撲を取る怪力童子。浦島太郎はよくわかりません。が、一人よりは心強いでしょう。 そしていよいよいろいろあって鬼と対面します。ちなみきびだんごは道中に食べました。久々に食べておいしかったようです。 さて、鬼退治をすることとなったのはいいのですが、鬼にはなんの罪もありませんでした。それどころか、何年も前に、とある女の子をさらったがためにひどい目にあい、人里にすら近づかず、山奥で自給自足の生活をしておりました。そして、退治しにきた桃太郎たちを歓迎したのです。 「もう、寂しくて寂しくて」 女の子をさらったがためにひどい目にあった鬼の切ない話に涙した桃太郎はきびだんごのあまりを「大した美味しい菓子ではないが」と鬼にあげたくらいでした。とてもではないが、これを退治したとなると弱い者いじめ、すなわち遠い未来でツイッターが炎上します。 鬼にはもう人をさらったり金品を奪う気はないようでしたので、桃太郎たちは鬼になにもすることはありませんでした。 いえ、鬼と友達になることにしたのです。寂しい思いをしていた鬼は桃太郎と友達になり大いに喜びました。自分で栽培した芋や豆を桃太郎たちに土産として持たせました。 おじいさんとおばあさんの家に戻った桃太郎は仲間になった二人を紹介し、鬼と友達になったと報告しました。おじいさんとおばあさんは頷いて、土産の豆と芋で料理を振る舞いました。 「桃太郎に友達が出来てよかったよかった」 おじいさんとおばあさんは土産話を聞いて喜びました。そして、後日友達になった鬼をおじいさんとおばあさんの家の近くに呼びました。鬼と同じくらい山奥に住んでいるので大差はありません。金太郎と浦島太郎も帰って行きましたが、たまに顔を見せてくれます。 こうして、鬼は寂しい思いをすることはなく、よく働くのでおじいさんとおばあさんは楽しく隠居生活をすることになったのでした。
めでたしめでたし。
昨日のルール、回収できているかしら?
|