虫出る季節ですね……。
　細かい虫が多量に飛んでてちょっと引いた私です。

　で、こんな時なんですがグラスホッパーも借りていたので見ました。
　伊坂幸太郎作品の映画です。
　……良くも悪くも邦画で、淡々とした部分があってわかりづらいなあと思いました。説明が足りない情報が足りないというか、物足りないというか。
　原作読んだからというものもあるんだけれども。
　ほぼ原作通りなんだけれどもね、鈴木の妻（映画では婚約者だったけど）のエピソードが物足りない感があって、なんでも前向きにやってみようとか開けてみよう。実行してパソコンウイルスに感染させちゃうのが鈴木の妻なんだけれどもなぁ、とか、あさがおの名前出てこなかった（聞こえなかっただけ？）なあとか、岩西と蝉の名前の関係とか（『岩にしみ入る蝉の声』みたいなせりふがあった）なかったとか、人間よりしじみのほうが偉いとか。最後、鈴木が本当に家庭教師やるとか、あと『スズメバチ』とか『劇団』とかそういう単語も入ってよかったんじゃないか。
　伊坂作品って、一応勧善懲悪な話が多いのですが、どちらかといえば完璧正義が打ち勝つでなくて、中悪が極悪をブッ殺す（すべてがそうじゃないのだが）という表現が正しいかも知れない。
　
　

草うららか ｜MAIL

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