気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
けれど、今のところ車の運転は大丈夫。 「......これが剣じゃなかったら、なんだ?」 「なんだろう? 威圧感とか安心感とか、説明がつかないが不思議な感じを受ける」 ガルバルトは剣にそっと触れる。 「温かいな」 バルクは答える事にした。 「こいつは、元はドラゴンだったんだ」 「ほう」 「俺にはよく理解は出来ないが、ドラゴンというのは精神も物質で、死んだら何かになるんだろ? こいつは、剣となったんだ」 「なるほど、君たちがセルヴェスと旅をした人間か? これはセルヴェスなんだな」 「俺たちがセルヴェスと会ったのは死の間際だったんだ。セルヴェスが人間と旅をしたのは、だいぶ昔の話らしい。だけど、セルヴェスはまだ人間と旅をしたかったようだ、どういうわけか俺を気に入って自分の姿を剣に変えて、こうして一緒に旅をしている」 「......いいな。我も死したらそんな風になりたい」
草うららか
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