気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
するくらいなら、自分のうちの前に募金箱置きます。 「不思議なものだ、我の母はいつも言っていた。人間は面白いものじゃないと」 ガルバルトは缶詰シチューすくいながら言った。 「うまいな、これは」 人間の食べ物が気に入ったらしい。ガルバルトの食は進んだ。 「あなたのお母さんって、どんな人?」 「ファイアードラゴンは生来から気性が激しいが、母はそれに輪をかけて激しいドラゴンだ」 「そう......」 ルイはそれ以上追及するのをやめた。 「母は言っていた。自分は人間と旅をした事があるドラゴンと話した事があると。だけど我がこうして今、人間の姿で以て人間と話しているのを見たら驚くだろう」 「まあ、厳密人間は俺だけだがな」 「ふむ、悪魔もエルフも珍しい。こうして話が出来て有意義だ」 「それはよかった。小生らもドラゴンと話をする機会が出来て貴重な体験をしている」 ガルバルトは頷いた。 「ところで、会ったときから気になるのだが、それは剣か?」 バルクの剣を指差してガルバルトは言った。
草うららか
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