気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
完全にお腹から菌を追い出すのは時間がかかりそうです。 どうでもいい大会は終わった。 「さてと、帰ろうか」 「そうね」 「でも、なんかお腹空いたなあ」 と、良介は呟いた。 「珍しいね、良介がお腹空いた言うなんて。でもいいよ、何か食べて行きましょう」 綾名が言って、駅前のランチバイキングがいいとか言い始めた。 「可奈ちゃん、私たちも何か食べていこうよ」 「そうね。ちょうどお昼だから」 それぞれ、好きなように過ごしていた。 「どうやら、うちの勝ちのようだな」 と、田中理事長。 「くっ! 仕方が無い。好きにするがいいさ」 「そうさせて貰う。うちの来年修学旅行日程はこうだ。佐藤学園はこの日以外で組んでもらおう」 「......なんだ、うちの予定とぜんぜん違うじゃないか」 「なんだと!? じゃあ最初っから争う必要などなかったではないかっ!」 「では、最初に出した案はなんだったんだ?」 「最初のは......ああ、これは来年の体育大会の日程だ」 「......」 「......」 生徒たちはもちろん知らない。この後、この二人は喧嘩して、またクリスマスに決戦を行おうとしていることを。
草うららか
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