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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
さんざん、心配はしてましたが夜中にはあっさり通り過ぎて行ったんです、台風。 田学番外編 魔女、東可奈の普通な非日常的生活 田中学院中等部二年、そこには魔女と恐れられる少女がいた。長い黒い髪をポニーテールにして、黒い瞳は鋭く、そして声は静かで凛としている。背格好は標準だが、色白で同じ頃の少女としてはかわいいというより、美人といった方がしっくりくる。 「この田学に形容詞の多用は似合わないわ」 と、おっしゃるので形容詞の多用はこの辺で。 とにかく、彼女は魔女として恐れられる存在だった。いじめっ子、セクハラ文句でからかう男子も集団で陰湿イジメを行う女子も彼女には何もしなかった。それゆえ、彼女は孤独だった。少なくとも少等部では。 「私の過去なんか、どうでもいいでしょ」 まあまあ、あなたも一応人の子だし。 「あんたが一番私を人扱いしてないでしょーが」 無視。 彼女が中等部になってからの事だった。田学では高等部と一緒に部活動が出来るため、中等部と高等部の六年間通しで部活動を行う事が出来る。一貫した訓練が良い事も生み出す事もあれば悪い方向へ行く事もあるので、全国大会に出場するケースもあれば地方大会で最下位というケースということもある。倉本綾名などは成功した......それはまあ、置いておいて。 彼女はなんとなく部活を始めようと思った。とりあえず、中等部の新学期に部活を進める用紙が配られる。そこにはずらりと部活の名前が書かれてあった。 体育会系は自分には合わないことを良く理解していた。誰も彼女を相手にしたくないと、本人が思っていた。 プリント用紙に書かれた体育会系の部活から目を離し、文化系の部活に目を通していく。 「ミステリー研究部......」 彼女は一瞬にして悟った。 「ここはダメね」 入りたいと思う部活はない。今日はもう帰ろうと思った。この時間で部活を選ばないのであれば、そのまま帰る事が出来る。 「ねー、ここ! ここいいかも!」 彼女に話しかけて来た少女がいた。高山貴乃だった。 「ちょっと、私になんで形容詞がないの!」 はいはい。肩で切りそろえた黒髪、黒い瞳はぱっちりとしていて年相応の愛らしい少女だった。これで文句ねえべ? 「うん、まあまあ及第点だわ」 では、続き再開。 「どこがいいの?」 「だって、ここならなんとなく、やりたくないときは用事があるから帰りますって言えそうじゃない?」 彼女は初めて目にした。さっき見たときは見落としていたかもしれない。 『オカルト研究部』 「ところで、あなた誰だったかしら?」 「私? 私は今日、ここに入学した高山貴乃よ。あなたは知ってる。魔女って恐れられられてる東可奈ちゃん」 「......私が怖くないの?」 「私と同じ匂いがするもの。平気。それより、ここ行ってみよ!」 こうして、彼女たちは出会い、オカルト研究部へ入部することになる。
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